ランクル200用 GOLDMAN CRUISE24インチ 他店カスタムした物のやり直し再カスタム
オールマシニングタイプをご購入され、他店にてマスキングでの色分け塗装をされたそうです
ディスク天面はダイヤモンドカット、凹面はマシニング模様です
これをマスキングで仕切り、天面だけをパールホワイトに
良く見ると?
まぁ、マスキングでのウレタン塗装色分けですので、多少なりとも境目は粗くなりがちになのは
同じ技術者として判ります。
しかし、どう感じるかは個人差もありますが、ちょっとばかり酷いかな?と
ましてや新車のランクル200に履かせるための、新品ホイールですので。
元々のご依頼は、これを綺麗に手直ししてくれ、と言うご依頼でした。
言うのは簡単ですが、工程を考えると、このまま境目のラインだけ綺麗にするのは不可能ですね。
理由は工程を追って行くと判ります。
まずは、リムとディスクを分解します。
部分的に、しかも素地にシミなどを一切付けないで剥離する事は出来ませんので、
剥離槽に漬け込み塗装を剥離、残った塗膜をサンドブラストで除去し、
下地を整えるために、数段階に及ぶ研磨処理をします
するとこうなります
よって、外観そのままに境目ラインだけを綺麗にする事は出来ません
ダイヤモンドカットラインも凹面のマシニング模様も無くなります
この事をご説明し、諦めて全く違う仕上げでカスタムにする事に変更になりました
まずは、パールホワイトをパウダーコートします
一旦焼き付けし、パールホワイトで完成させます
天面のパールホワイトを削り落としながらブラッシュド加工
凸面はブラッシュド肌、凹面はパールホワイトとなります
マスキングでの分けではないので、当然境目ラインはスパっとしています
トップコートにパウダーコートクリアー
もう一度焼き付けて、ブラッシュド/パールホワイトで完成です
あとはリムと組み付けて元通りです
リムの青は新品時の保護テープです
むしろこの方が今主流の仕上げですし、カッコ良いです。
塗装もオールパウダーコートですので、ウレタン塗装とは比べ物にならない位丈夫ですし。
これでようやく新車ランクル200へ装着できますね。