アシャンティクロームメッキホイール エアー漏れ入庫でフルオーバーホールカスタムリメイク
元々はエアー漏れで入庫しました
アウターリム/インナーリム合わせ面のシールが原因でのエアー漏れっぽいとの事でしたが
現物を見た瞬間にわかりましたよ。
クロームは早い段階でメッキが捲れてきます
タイヤを外してみると案の定接地面も酷いです
クロームメッキエアー漏れもほとんどはメッキの腐食によるものです
今回は、これを機会に思い切ってフルO/Hリメイクに切り替えする事にしました
3ピースを分解し、アウターリム、インナーリム、ディスクと個別での作業になりますが
アシャンティのピアスは特殊なので、特殊工具を使っての分解になり、
24インチと大きいので大変です・・・
インナーリムはクロームではないので、普通に回転研磨で下地を作ります
マットブラックパウダーコート
ディスクはクロームなので、本来は外注電解剥離でクロームを剥離したいところですが
電解剥離はコストが結構かかるので、メッキ浮きも極部分的だったこともあり
部分的に浮いているところだけを処理し、クロームは剥離せずに塗装にしました
部分的なブラック塗装を剥離、全体をサンドブラスト研磨します
ディスクもマットブラックパウダーコート
今回一番の問題のアウターリムは、どうしようも無い状態ですので、クローム電解剥離をします
クロームを剥離して素地を見ると、かなり酷く素地が浸食されています
これが無くなるまで研磨すると、リムが無くなってしまいます
多少であれば、パウダーコート用耐熱パテで埋める事も出来ますが、
範囲も深さも結構な物なので、アウターリムにこれだけパテを使う事は
後々悪影響を及ぼしますので、今回はある程度研磨をしてそのままにします
少しでも浸食跡を埋めたいので、プライマーをパウダーコート
その上にマットブラックパウダーコート
アウト/インリム完成
あとは組み付けて、シールをして完成です
アウターリムの浸食跡もほとんど隠れましたが、特に酷かった一部分は薄っすら判ります
クロームホイールは、良いのは最初だけで、早い段階でメッキの腐食が始まってきます
エアー漏れスローリークが出始めると要注意です。
このようにリメイクするにも、電解剥離にコストが余計にかかるので、
後々何をするにも出来る事も限られますし、コストもかなり余計にかかります
今回は、元の状態も酷かった事もあり、オールマットブラック仕上げにしました
マットブラックはベースの良し悪しの影響を受け難く、安定した仕上がりが可能です