ロリンザーRSK4 フルオーバーホール/ダイヤモンドカット再加工
飽きの来ないデザインなので、あまり感じませんが、これもかなり古いホイールです
滋賀県よりご依頼でメルセデスベンツに履かせます
年数を考えると、比較的良い状態と言えると思いますが、
経年での艶引け、腐食は当然ありますし、ガリ傷、軽い歪み、クラックもありました。
それでもこの年数の中古と考えると、相応だと思います。
これを新品のように蘇らせます。
アウターリム、インナーリム、ディスク、と各個別での作業になります。
がしかし、そう簡単にピアスボルトが外せませんよ。
頭が工具で抑えられません・・・。
これは以前にも経験済なので、何とかしながら外します
アウターリムはバフポリッシュ研磨後にさらにバレル仕上げ研磨で
バフ目やムラなく均等な光沢のポリッシュにしてから、
トップコートはパウダーコートクリアーです
インナーリムは研磨、パウダーコートシルバー
ディスクは塗装を剥離、ウインドウをシルバーでパウダーコート
ちなにみロゴの浮き文字が入っていますが、4枚それぞれ天面までの距離が違います
作業上問題はありませんが
表面をダイヤモンドカット
各個別作業が完了し、組み付けですが、この時もピアスは工具で抑えが効かないので
抑えなくてもピアスが供回りしない内緒の方法で締め付け、組み立て完了!
ピアスは特殊、ディスクもダイヤモンドカットなので、工期もコストも結構かかります。
ディスクのクリアーは、耐久性、強度を考えると、パウダーコートクリアーを使いたいですが
ダイヤモンドカット面に対してはパウダーコートクリアーは不可になり
ウレタンのクリアーになります。
しかも、特殊形状のピアスが直にディスク(クリアー塗膜)を締め付けるタイプなので、
ピアスボルトが塗膜に食い込み、ピアスボルト周辺から白錆びが発生しやすいです。
このタイプは、白錆びを発生させずに長い年月を保つのは大変なデザインです。