レクサスLS460用カールソン2/11ウルトラライト 腐食修理ついでにブラッシュドカスタム
リムはステンレスジャケットとの事で、カールソンHPにもそう記載されていましたが、
実際にホイールが届いて現物を見ると、リムはクロームでした。
何をするにもクロームを剥離する必要がありますが、クロームは、銅+ニッケル+クロームの
金属膜最低3層からなる膜なので、剥離剤では剥離出来ないため、電解剥離と言う剥離方法になり
専門工場へ外注しての剥離になります。
そのため、余計にコストがかかってしまいます。
また、塗装膜の場合は、腐食が始まると塗膜を押し上げるので比較的早期に気が付きますが、
クロームは内部で腐食が侵攻していても、中々硬い金属膜は押し上げませんので、
腐食が目に見えてくる頃には、内部ではすでに酷い状態になっている事が多いです。
今回もある程度覚悟を持ってリムのクロームの電解剥離をします
やはり素地はかなり酷い状態になっていました。
アウター側は主にディスクに隠れる面が集中して酷いです
インナー側は広い範囲でかなり酷いです
浸食の状態は、研磨したところでどうこうなるようなレベルではありませんので、
諦めてこのまま行くしかありません。
インナー側は少しでも見た目上目立たなく見せる目的でブラックアウトします
一旦ブラックを焼き付けし、アウターはブラッシュド加工
奥は浸食が酷いですが、ディスクが付くと圧程度は隠れます
トップコートはスモーククリアーライトです
焼き付けてリムは完成です
ディスクはバフポリッシュにクリアー塗装仕上げでしたので、普通通りにクリアーを剥離し
ウインドウ内も全ての3Dブラッシュドです
センターキャップも同じくブラッシュドです
トップコートはキャンディブラックをパウダーコート
それぞれ完成し、組み付けて完成です
ピアスボルトは元々8㎜と7㎜が混じって付いていました。8㎜の穴に7㎜ですと当然遊びが出ます。
なぜメーカー純正でこのような使い方をしているかはわかりませんが、
全てステンレスの代替え品と交換、8㎜で統一しました。
浸食跡は、ある程度ディスクで隠れましたが、部分的にはみ出る個所は出ました
浸食跡を除けば仕上がりは完璧です!
クロームは一見綺麗に見えても、内部では浸食が酷く侵攻してしまっている事が多いですし
良く見えるのは最初だけで、後々何かをしようとする時には余計にコストもかかり
剥離した素地の状態も良く無いなので、クロームは避けた方が無難です