ポルシェカイエン純正ホイール 他店再塗装品の再塗装修理
ウレタン塗装での後塗り、重ね塗りされている物です
タイヤ屋さんでタイヤを組み替えた時に、外周付近の塗装が剥がれかけてきたと
お客様からクレームを言われたそうです。
これはタイヤ屋さんの腕が悪かった訳ではなく、必然的な剥がれです。
元々はシルバーの物へ、単純にウレタン塗装にてその上に重ね塗りされているので
負荷のかかる部分から徐々に剥がれてきますし、ちょっとした飛び石などでもすぐに剥がれます。
今回組み換え作業されたタイヤ屋さんが運悪くこの流れに乗ってしまっただけで
そもそもの塗装がマズいせいです。
それでもそのタイヤ屋さんの弁償だそうです。巡り合わせが悪かったとしか言えませんね・・・。
どんな理由にせよ当社での作業内容は変わりませんので、いつものように進めます
まずは塗装を根こそぎ剥離、サンドブラスト研磨、アクション研磨からさらにバレル粗研磨で
完璧に下地を作ります
ポルシェ純正と言えども、鋳造は鋳造なので、本番前に前もって下焼きをします
僅かにパールが入ったブラックですので、1コート目に当社のパールブラックをパウダーコート
一旦焼き付けてパールブラックで完成させます
このカラーはこの1コートフィニッシュでも良いのですが、
さらなる光沢と耐久性のためにクリアーをリコートします
もう一度焼き付けて完成です
入庫時は側面は塗装されておりませんでしたし、インナー側は塗装時のミストでザラザラでしたが
今回はパウダーコートですので、360°どの面も同じ肌艶です。
頑丈なポリエステル膜でガードされておりますので、肌触りもツルツルヌルヌルで
汚れも付き難く、維持メンテナンスも楽になるはずです。
何にせよ、以前のようには剥がれません。
ちなみに私事ですが、21インチ鋳造1ピースなので、物凄く重いです・・・
各工程作業時も難儀しますが、特にパウダーコート時は上から吊るしますので
そこまで持ち上げるのが大変でした。肩外れそうです(笑)
これだけ重たいと燃費やパワーにも少なからず影響するでしょうね。
このクラスのお車を乗られる方はそんな事気にしませんか。