下焼き(素焼き・下焼き)とは?
本番焼き付け時に出るであろう症状を回避、緩和させる工程です
下焼き、素焼き、空焼きとも言います
何故沸き、気泡が出る?
鋳造の場合は、金属内部に巣穴があります。高温で焼くと巣穴から異物や空気が沸いていて
それが塗膜を押し上げ気泡となります。
腐食がある個所も同じ理屈で気泡が出来ます。
何故下焼きが必要?
パウダーコートは焼き温度が200℃前後になるため、材質や腐食の状態により
沸きが出て塗膜に気泡が出来る場合があります。
事前に高温で焼く事で、これらを回避、緩和させる事が目的です。
簡単に言いますと、事前に焼き出る物を出してしまうという事です。
鍛造の場合は特別腐食等が無い限り沸き、気泡は出ませんが、鋳造やマグネシウムは
腐食の有無、新品中古関係無くほぼ間違いなく出ますので、下焼きは必須作業です。
*下焼きをする事で全て解消される訳ではありません。
それでも状態によっては沸き、気泡が出る物もあります