FORGIATO スポーク割れ修理ついでにブラッシュド/スモーククリアーカスタムリメイク
何本かのスポークの付け根の割れでのお問合せでした。
スポークが細く、立ち上がり距離も長く、24インチの重量、
車重に耐え切れずに割れて来るのでしょう。
作りの良し悪しの問題でしょうか、スポークがリムにほとんど密着しているために
振動で擦れてクリアーも剥がれてきています。
強度や制度は無視した完全ビジュアル重視のデザインで、いかにもアメリカ人が作ったホイール
という感じが満載です。
以前に他店様でガリ傷の修理をした、との事でしたが?
ブラッシュドなので、部分的にシルバーに塗装されていました(笑)
問題が満載のホイールですが、修理ついでにフルO/Hも兼ねて作業を行います。
インナーリムの下地研磨後にハーフグロスブラックをパウダーコートします
元々インナーリムはアルミ素地肌でしたが、リメイクに伴いハーフグロスブラックにしました
アウターリムのブラッシュド加工をします
アウターリムは元々ブラッシュドですが、綺麗なブラッシュドにやり直します。
スポーク個所は擦れて跡が付いていますが、この跡を無くなるまで研磨をしてしまうと
薄くなり過ぎるので、薄っすら残りましたがこの辺で止めます。
アウターリムのスモーククリアーパウダーコートです
元々は透明クリアーでしたが、折角の機会ですので、スモーククリアーにします。
スモーククリアーは主には2種類あります。
Tinted Clear = スモークスタンダード
Tinted Clear Dark = スモークダーク
アウターリムは濃さスタンダードにしました。
スポークの割れ修理からブラッシュド再加工&スモーククリアーパウダーコートです
割れ修理中の画像がありませんが、割れ部分をV字に切開し、溶接で埋め、整形研磨後に
ブラッシュドの再加工です。
スポークの先端が刃物のように鋭利になっています。ブラッシュドは高速で回転している
ディスクにペーパーを当ててブラッシュド目を入れる手法ですので、
この鋭利な個所に指を引っ掛けると指が無くなります。
センターキャップも堀文字を黒にして表面は同じくブラッシュド加工です。
ディスクのトップコートは、Tinted Clear Darkにしました。
各個別作業完了後に組み付けをして完成です
元々が強度無視の形状ですので、割れは物理的には治っていますが、
実用強度の保証は出来ないという事をご了承の上での修理となりました。
スモーククリアーにした事で、雰囲気も前とは変わり、心機一転の気分になると思います。