R35GT-R前期純正ホイール バレル研磨3Dポリッシュカスタム
このGT-RもZもそうですが、日産のスポーツカー系は純正でRAYS製鍛造を採用しています。
オリジナルはハイパーブラック塗装ですが、後塗りでマットブラックに塗装されています。
これをバレル研磨での3Dポリッシュにカスタムします。
塗装剥離からハンド研磨をします
塗装を剥離、サンドブラスト研磨後に、下研磨無しで
一旦バレル粗研磨からバレル仕上げ研磨にかけます。
バレル研磨は研磨メディアが入った水槽内でホイールが回転しながら上下左右前後に動くので、
ホイールの外側に行く程回転摩擦抵抗が強く、内側に行く程弱くなります。
そのため、赤丸付近を境に回転摩擦抵抗の強い外側はある程度勝手に光ってくれますが、
回転摩擦抵抗の弱い赤丸の内側は、窪んでいる事もあり、さらにメディアの当りも弱い為、
これだけではあまり光ってくれません。
改めて赤丸内側付近を中心に入念にアクションツールを使い手磨きで下地を研磨し、
もう一度バレル粗研磨にかけます。
2回目バレル粗研磨後です
当りの弱い部分を中心に入念に下地研磨を施してから粗研磨をかけたので、
これで仕上げ研磨を遂行して全体に光ってくれるはずです。
バレル仕上げ研磨投入です
塗装剥離→サンドブラスト研磨→バレル粗研磨→バレル仕上げ研磨→ハンド研磨→バレル粗研磨→バレル仕上げ研磨で、期待通り隅々まで光ってくれました。
クリアーをパウダーコートします
ポリッシュの光沢を最大限に見せるにはクリアー無しのこのままの無垢の状態がベストですが、
無垢の場合はマメにメンテナンスしなければ、酸化白ボケをおこしますので、維持は大変です。
今回はメンテナンス性重視でパウダーコートクリアー塗装をします。
焼き付けて完成です
クリアー塗装をする事で、塗膜分の影響でやや濁りが出ます。
比較すると、クリアー有りの方がやや白っぽいのがわかりますか?
矢印付近の両者の違いわかりますか?
クリアー無しは透き通っていますが、クリアー有りは白っぽく見えます。
スポーク天面の映り込み物の輪郭も、クリアー有りの方がややボケて見えます。
ポリッシュ仕上げのクリアー有無は、どちらも長所短所があります。
何を重視されるかで選択も変わります。
極端に言うと「輝き重視=クリアー無し」か「メンテナンス性重視=クリアー有り」になります。