ゲンバラ リム歪み(曲がり)修理で入庫からリム交換に変更
アウターリムの曲がりと削れの修理での入庫です。
単純に修理出来るか出来ないか?と言われれば技術的には可能なレベルです。
ただし、強度は著しく低下します。
1枚のアルミ板からローラープレスで製作されるリムで合金プレスリムとも呼ばれます。
例えば、鉄板を曲げ伸ばしすると、その個所が柔らかくなったり、ヒビが入ったりますね。
リムでも理屈は同じですので、元々より強度が上がる事はなく、むしろ低下します。
また、今回は外周のリムフランジがほぼ無くなる位削れていましたので、
外周1周溶接も必要になります。そうするとフニャフニャに柔らかくなってしまいます。
そして装着車両はポルシェです。
修理で外観上元通りになっても、強度に不安を抱えながら使用するリスクを考え
今回はリム交換をご提案させていただきました。
アウターリム採寸、リムをオーダーします
本来はメーカー(ゲンバラ)でリム交換対応出来ればスムーズなのですが、
海外メーカーのため手段がありません。
よって、海外リム製造工場にてワンオフ特注で製作となりました。
ワンオフ一点物の製作でしたので、オーダーから入荷までに2か月近くかかりました。
再磨きからパウダーコートクリアー塗装
もちろん新品ですが、バフ目や磨き残しがあるので、バレル仕上げ研磨にかけて
まっさらの綺麗なポリッシュにしてからパウダーコートクリアーです。
組み付けをして完成です
修理する事前提ですが、今回のように色々な条件を考慮し、リム交換にいたりました。
今回の場合は、リム代金、交換工賃を併せても修理した場合と同じ位か、
むしろ交換の方が安くなりそうだったので、リム交換に越した事はありません。
メジャーなメーカーのリムのみならず、大概の物はリム交換可能です。