ソアラ(MZ11)2.8GT-Limited純正ホイール フルオーバーホール修理
ソアラ2.8GT-Limited純正ホイールです。S58年後期〜S59年ですので35年程昔になりますね。
当然劣化はしていますので、フルオーバーホールでの入庫になります。
お問合せ当初は、天面切削ポリッシュ、ウインドウはゴールド塗装と思いましたが、
良く確認すると、天面はシルバー塗装でした。
OEMの量販でも、色同士の塗り分けをするのですね。
細かい部分を見ると、境目がぼんやりしています。
塗装の剥離、下地の研磨をします
本来でしたら、塗装剥離、サンドブラスト研磨後にバレル粗研磨もしっかりかけて、
なるべく下地を平滑に整えますが、今回はスポーク間の鋳造砂肌の当時の風合いをそのまま表現するために
バレル粗研磨は一瞬サラッとだけにします。
シルバー塗装をします
まずは表面の天面を中心にパウダーコートシルバーで塗装をします。
インナーを研磨後にクリアー塗装です
インナー側を研磨をして素地研磨肌に、パウダーコートクリアー塗装です。
35年前の鋳造ですので、微量な腐食跡から僅かに気泡が出ました。
逆にこの程度で済んだのが奇跡的な位です。
天面のマスキング、ゴールド塗装です
近年は塗り分けの時代ではないのでやる事はめっきりなくなりましたが、
昔塗り分けが流行った時代は面倒なマスキングは良くやりました。
ゴールドの調色が必要だったのと、この部分をパウダーコートにしてしまうと、
鋳造砂肌のザラザラが埋まってしまうので、ウレタン塗装にします。
クリアー塗装をして完成です
表面全面をウレタン塗装でのクリアー塗装をして完成となります。
35年前当時の塗装は、サフェーサーのような下地塗装もなく1液塗料一発塗りですが、
今回はパウダーコート+ウレタンゴールド+ウレタンクリアーとなり、パウダーコートとウレタン塗装の
重ね技合計3コートフィニッシュとなります。