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超希少なハヤシ純正3Pホイールをリメイク(リム交換/ゴールド塗装)

2017年8月3日
超希少なハヤシレーシングの3Pホイールです。長野県からのご依頼です。
ハヤシの3Pご存じですか?私は知りませんでしたし、初めてお目にかかりました。
後加工で3P化された物ではなく純正3Pです。
アウターリム交換によるサイズアップとディスクの色変え塗装も兼ねたフルオーバーホールリメイクでのご依頼です。



◉インナーリムの研磨からパウダーコートクリアー塗装

インナーリムは、一度車に履かせてしまうと簡単には洗う事は出来ませんので、素地肌のままよりも、塗膜強度に優れたパウダーコート膜で覆った方が以降のメンテナンス的に楽です。
いつもは黒系にする場合が多いですが、今回はあえて色は付けずに、素地研磨肌にパウダーコートクリアー仕上げを選択されました。
回転研磨で下地研磨をし、クリアーをパウダーコートします。





◉ディスクの色変え塗装と切削肌加工

イメージ的にはハヤシと言えば黒/切削ディスクですが、今回は黒ではなくゴールドへ変更します。
塗装を剥離、ブラスト研磨からバレル粗研磨後に、プリズマティックゴールドをパウダーコート、焼き付け後に天面を回転研磨で細かい切削肌に加工します。
今回はクリアー塗装はせず、クリアー無しのこのままを選択されました。
製造時は天面は3D旋盤刃物での切削ですが、この時代の物を同じ方法で切削すると白斑点や巣穴だらけになりますので、回転研磨で切削肌ふうにしました。回転研磨ですと、金属組織を潰しながら研磨になりますので、斑点も巣穴も出ずに出来ます。






◉サイズアップのアウターリムと交換

元々のアウターリムは1インチでしたが、今回は0.5インチと1インチアップにし、1.5インチと2インチのアウターリムにサイズアップにします。
替えリムはもちろん新品のバフ仕上げの状態で届きますので、そのままでも十分使えますが、届いてから自社にてバレル仕上げ研磨をかけて、バフ目の無い高光沢の鏡面ポリッシュにします。
ディスク同様にアウターリムもクリアーレスのご希望なので、このままです。



ピアスボルトは再メッキ加工にしました。
ピアスボルトの相手のフランジナットはサービスで新品へ交換、ナットホールのスチールブッシュもサービスで新品へ打ち替えました。



各部位ごとの作業が完了し、組み付けをして完成です。










超希少なホイールのリメイクのお手伝いをさせていただき、やっている方も仕上がりが楽しみでした。
元々の状態を知った上で完成ホイールを見ると、サイズが変わり太くもなっていますし、色も変わっているので、まるで全く別のホイールに生まれ変わったようです。

ディスクとリムは今回はクリアーレスです。
クリアーレスは光沢感や肌感は抜群に良く見えますが、反面、保護膜が無いので維持は楽ではありません。
クリアー塗装をすると、保護膜が出来るので維持は楽になりますが、反面白錆発生やクリアー剥がれというデメリットもあるので、クリアーと塗装してもしなくてもどちらも一長一短あります。

ポリッシュクリアー無しの場合の酸化白ボケ現象は、こちらの「酸化白濁り(白ボケ)とは?」を参照下さい。

ポリッシュクリアー有りの場合の白錆びは、こちらの「白サビとは?」を参照下さい