ホイールのマット塗装(艶消し塗装)仕上げの種類
マット塗装(艶消し塗装)はウレタン塗装とパウダーコートとでは方法が異なります。
例えばマットとして一番人気のカラー、マットブラックの場合は?
◎ウレタン塗装でのマットブラック塗装
1コート目にブラックを塗装し、2コート目に艶消し剤を必要量添加したクリアーを塗装します。
クリアーに添加する艶消し剤の添加量により、艶加減をある程度調整出来ます。
◎パウダーコートでのマットブラック塗装
パウダーコートの場合は、粉末そのものがマットブラックの粉末のため、艶消しクリアー塗装は必要とせず、マットブラックを1コートで完成になります。
同じ黒でも、ハイグロス(高光沢)、ハーフグロス(半艶消)、マット(全艶消)の3種類があります。
ウレタン塗装でマットにするには、都度クリアーに艶消し剤を添加して艶消しクリアーを作るので、僅かでも添加量が変わると艶加減も変わってしまいますが、パウダーコートの場合は色自体が艶消しになるため、いつでも艶加減に差は出ません。
ウレタン塗装は艶消し剤を添加したクリアーを塗装して艶消しにするため、どんなカラーでも艶消しに出来る事が利点と思いがちですが、パウダーコートにも、艶有クリアー、半艶クリアー、マットクリアーと艶加減の違う数種類のクリアーがありますので、パウダーコートでもどんなカラーでも艶消しに出来ます。
よって、ウレタン塗装、パウダーコート、どちらを選択するかは迷う余地は無いと思います。
必然的に、密着性&耐久性に優れたパウダーコート、となるでしょう。