ホイールの塗装剥離方法/剥離剤で剥離するだけではありません
パウダーコートは粉末をホイールに静電付着させますので、通電の妨げとなる塗膜は剥離し、アルミ素地に戻す必要があります。仮に新品であっても元塗装の剥離は必須作業となります。
そのため、毎日相当数のホイールの塗装を剥離していますが、実は単純な作業ではありません。
今回は塗装の剥離工程をご紹介します。
【剥離槽へ漬け込み】
まずは剥離液の入った剥離槽へ漬け込んで大まかに剥離をします。
大体の物は数時間で落ちますが、落ちない物は丸1日漬け込んでも残る物もあります。
【サンドブラスト研磨】
残った塗膜を隅々まで落とすためにサンドブラストで研磨をします。
【ガリ傷等の修理をします】
この段階で、ガリ傷の修理、素地の粗のアクションツール研磨を行います。
【回転研磨機で研磨をします】
ホイールのアウターリム、インナーリム、側面等の平面は、回転研磨機を使いサンドペーパーで研磨をします。
【バレル粗研磨にかけます】
最後にバレル粗研磨にかけます。
普通他店様ではこの工程は行っておりません。
このようにただ剥離剤で剥離しているだけでは無く、何通りもの工程を踏んで、ようやく完全な塗装剥離と言えます。