アシャンティ24インチアルミホイール 腐食メッキ剥離修理でブラッシュドカスタムリメイク
アシャンティAF211・24インチです。
元々がクロームで腐食がかなり酷い状態です。これをクロームメッキ電解剥離から、ブラッシュドカスタムにて腐食除去&カスタムリメイクにします。
リムとディスクのクロームメッキ電剥離です
クロームは剥離剤では剥離出来ませんので、電解剥離という専用の方法での外注剥離になり、これだけでリメイクするのと同じ位余計にかかります。
外注での電解剥離から戻ってきた状態です。
普通の塗装膜は樹脂系の膜ですので、僅かな腐食で塗膜を押し上げますが、クロームは金属膜何層かで形成されているため、内部が多少腐食し始めた程度では硬いクローム膜を押し上げませんので、クローム膜が目に見えて腐食が分かる位までになった時には、時すでに遅し、素地はかなり浸食が侵攻してしまってます。
元々の状態が結構酷く、こうなっているであろう事は想像できたので、事前にご説明し、納得された上での作業となりました。
リムとディスクのブラッシュド加工&塗装です
インナーリムは元々クロームではありませんでしたので、状態も悪くはなく、いつも通り回転研磨で下地を作り、パウダーコートグロスブラック塗装です。
アウターリムはブラッシュド加工と同時に腐食を削り落とします。
が、浸食がかなり深い状態ですので、ある程度は残ります。
トップコートは少しでも腐食浸食跡を隠せるようにと言う事で、Tinted Clear Dark(スモーククリアーダーク)にしました。
ディスクもいつものように、ブラスト研磨、アクションツール研磨、バレル粗研磨で下地をの整え、まずはダークグレイスパークルをパウダーコートします。
天面をブラッシュド加工をし、パウダーコートクリアー丸塗りです。
ディスクの腐食浸食はセンター付近に集中しており、リム同様にそこそこ残るだろうと思っておりましたが、想像していたよりはかなり除去出来ました。
ピアスボルトも赤錆で酷かったので、再メッキをかけました。
各個別の作業が完了し、組み付けをして完成となります。
センターキャップは新品を購入されるとの事です。
クロームメッキは品質的に弱く、腐食し出すとこのように内部まで重症にされます。剥離も特殊な剥離方法になりますので、コストが余計にかかります。
今回は、アウターリムとディスクのクローム電解剥離+ピアスボルトの再メッキだけでも、クロームでは無ければ、もう1セット同じリメイクが出来る位かかりました。