ロンシャン14インチホイール ダイヤモンドカット加工/オーバーホール修理
ロンシャン14インチです。
古いホイールですのでオーバーホールを、スポークもオリジナルと同じくダイヤモンドカット仕上げでのご依頼です。
ダイヤモンドカットは3D旋盤での切削加工ですので、あまりリムの深さが深い物はリムが邪魔になり、切削刃物がスポーク天面に届かないため、リムの分解が必要になります。今回のサイズは刃物が届かないサイズだったため、リムを分解します。
ロンシャンはアウターリムとインナーリムでディスクをサンドイッチにし、溶接で接合されておりますので、ボルト・フランジナットを外しても分解は出来ません。アウターリムの溶接部分をカットして分解します。
この方がむしろ作業はし易いです。
アウターリム単体にしてから鏡面ポリッシュ加工です。
ディスクの塗装を剥離、サンドブラスト研磨、バレル粗研磨で塗装の下地を整え、まずはパウダーコートブラックで塗装します。インナーは余計なブラックを削り落としながら素地研磨肌にします。
最後にスポーク天面をダイヤモンドカット加工です。
少し白っぽく靄がかかってますが、これは今現在このホイールが持っている材質その物の模様で、木で言う年輪のような物のため、素地そのままの表現がダイヤモンドカットですので隠しようがありません。
アウターリムを組み付けて、同じく溶接をして完成です。
ダイヤモンドカットは比較的コストの高い加工で、今回はさらに溶接カット&再溶接ですので、料金もそこそこ高くはなりました。ダイヤモンドカットに特別拘りが無ければ、コストを抑えた疑似ライン仕上げも可能ですのでご相談下さい。