MAEホイール20インチ リム交換(リバレル)フルオーバーホール修理
こちらも入庫率の高いホイール、MAEの20インチです。
ディスクがブラックに塗装されているので、オリジナル状態へリメイクでの入庫です。
実際に良く観察すると2本がかなり怪しいです。
1本はインナーリムの外径がお互いに平置きした状態でこれだけ違います。
何かの修理で、かなり削り込んだのでしょう。
そしてもう1本、これはアウターリムのフランジがほぼ無くなっています。
これが新品時のフランジです。
怪しい1本はほぼフランジがありません。
これもインナーリム同様にかなり削ったのでしょう。
ここまでくると、もう別のデザインのリムですね。
よって、アウターリム1枚、インナー1枚のリム交換を含むリバレルフルオーバーホールとなりました。
既存のリムはアウターリムとインナーリムとが溶接接合されているので、溶接部分を切断して分解します。
MAE、フッツーラ等のOZリムは親切にリム側面にサイズの打刻があります。
4+6.5×20と打刻があるので、アウター4インチ+インナー6.5インチの10.5Jと言う事です。
4インチアウター1枚、6.5インチインナーを各1枚取り寄せます。
もちろん新品ですが、アウターリムはバフ仕上げの状態ですが、バフ目やバフムラがあるため、当社にてバレル仕上げ研磨にかけて綺麗な鏡面ポリッシュにしてからパウダーコートクリアー塗装です。
インナーリムも新品ですので、脱脂洗浄後にパウダーコートグレー塗装です。
既存のリムは塗装の剥離、下地研磨後にグレー塗装をし、アウターリムを鏡面ポリッシュ研磨、最後にクリアーを丸塗りにします。
ディスクの画像ありませんが、塗装を剥離、パウダーコートシルバー+パウダーコートクリアー塗装です。
このホイールの一番手間がセンターキャップです。
オーナメントはクリアーを剥離、一旦表面を黒で塗装後に、表面を切削をします。元々がペラペラで薄く、文字の掘りも浅いのでかなり難しいです。
センターキャップ本体も厄介です。
外周はシルバー、中心部はブラック、中間の帯は切削肌にエッヂングでの文字になっています。
これも忠実に再現します。
各部位の作業が完了し、組み付けて完成です。
ピアスボルトは洗浄で綺麗なメッキにもどしました。錆が出ていたり、メッキ浮きがある場合は再メッキも可能です。このタイプはピアスボルトの頭が工具で固定出来ないタイプですので、組み付けもコツが必要です。