ヴァルド ドゥシャトレ2 ブラッシュド加工でリフレッシュ修理
ヴァルド ドゥシャトレ2です。
元々がポリッシュ(ダイヤモンドカット)なので、経年により白サビが出ております。
元々と同じくダイヤモンドカット仕上げにすると、クリアーはウレタンのクリアーになり、早期に同じく白サビが出る可能性が高いので、今回は丈夫なパウダーコートクリアーが使えるブラッシュドに変更してリフレッシュ修理となりました。
3Pですので分解し各部位ごとに作業を進めます。
インナーリムは回転研磨で下地を作り、シルバーをパウダーコートです。
アウターリムはポリッシュにします。
回転研磨で追い込んでいき、バフ磨きでポリッシュにします。普通はこれでポリッシュ完成ですが、当社の場合はここからさらにバレル仕上げ研磨にかけて、ハブ目やバフムラのない、高光沢の鏡面にまで持って行きます。仕上げはもちろんパウダーコートクリアーです。
ディスクも塗装を剥離、ブラスト研磨からバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。
裏面、ウインドウをシルバーでパウダーコートします。焼き付けて一旦シルバーを完成させます。
天面のシルバーを削り落としながらブラッシュド加工をします。今回は、ダイヤモンドカットっぽく見せたいとの事で、通常のブラッシュドよりも結構目を細かく入れました。
クリアーはもちろんパウダーコートクリアーです。
ピアスボルトは洗浄で綺麗にし、組み付けて完成です。
リムは元々磨かれており、クリアーレスの無垢の状態でした。
長らく無垢の状態でさらされていたせいか、部分的に腐食浸食があり、その部分のクリアーが少しウネウネして見えます。カメラでは写らないレベルですが、その個所を肉眼で良ーく見ると、針で突いたような跡がありますので、極微細な腐食跡なのでしょう。