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OZラリーホイール クリアー剥げの再塗装修理

2018年1月30日
北海道のお客様です。
昨年に当社にて色変えリメイクをさせて頂いたホイールでして、今回の入庫理由はクリアー剥げになります。
前回の作業内容は、ベース(赤)は通常通りにパウダーコートで塗装をし、OZラリーはディスク面の大きなロゴがありますので、ロゴをカッティングで製作貼り付け、ステッカー剥がれ防止の目的で溶剤ウレタンクリアーで閉じました。溶剤ウレタン塗装はパウダーコートに比べると格段に弱いので、本来はあまり使いたくありませんが、ステッカーを埋める必要のある場合は、ステッカーはパウダーコートの焼温度180度オーバーには当然耐えられませんので、どうしても溶剤ウレタン塗装を使うしかありません。

前回の作業内容『OZラリー 色変えリフレッシュリメイク修理』

パウダーコートに対して溶剤ウレタン塗装を重ね塗りする場合は、昔ながらの足付け研磨だったり、科学的なガスグラスプライマーを使ったりという密着性確保のための処理がありますが、前回の時はガスグラスプライマーを施しました。
それが悪い方向へ働いたのか、そもそも当社の施工がマズかったのか・・・、いずれにしてもステッカーを抑えるためのトップコートの溶剤ウレタンクリアーが剥がれてきましたので、再入庫となりました。

今回は100%必ず剥がれない方法にします。
まずは塗装を剥離から下地研磨処理です。



今回はついでに色変えもしますので、ブラックでパウダーコートです。
焼き付けて一旦ブラックで完成させ、課題の文字入れに入ります。
今回はクリアーもパウダーコートにするために、パウダーコートの焼き温度に耐えられるガンコート塗装で文字を入れます。
文字入れの為の文字抜きでシートを作ります。



これをホイールに位置決めして貼ります。



文字は赤にしますが、黒に対していきなり赤を塗装しても赤の染まりが悪いので、一旦白を軽く塗装します。



次に赤を塗装します。



剥がすとこんな感じにロゴが入っています。



艶消しご希望でしたので、最後にパウダーコートのマットクリアーをリコートします。



もう一度焼き付けて完成です。






前回は結果的に当社の施工が悪かったという事になりますが、そもそもパウダーコートのポリエステル膜に対して、ウレタン塗装ではやはり密着は弱いのは確かですので、次回からこの方法がとれる物はこの方法にした方が間違いはありません。