ロンシャン15インチ ダイヤモンドカット疑似ライン仕上げでオーバーホール修理
ロンシャン15インチです。
腐食が目立ってきて、DIYに磨きを試みたのですが、断念されて当社へ入庫となりました。
ロンシャンのオリジナルはスポーク天面はダイヤモンドカットですが、ダイヤモンドカットはコストも相応に高いので、ダイヤモンドカットに似せた手磨き疑似ラインライン仕上げでのオーバーホールでご希望です。
DIY手磨きされたホイールです。
ここまでされるのも、かなり苦労されたはずです。ご自身でこういう経験をされた方は、工賃にも納得いただけると思います。
構造は3Pですので、本来ですと分解して部位個別に作業をしますが、ロンシャン含め旧車系ようのSSRホイールはアウターリムとインナーリムでディスクをサンドイッチにし、溶接されておりますので、基本分解はできません。
塗装を剥離し、ブラスト研磨からバレル粗研磨で塗装の下地を作り、スポーク脇の黒を先に塗装します。
その後の画像がありませんが、インナーリムを研磨、アウターリムをポリッシュ磨きからさらにバレル仕上げ研磨で鏡面に、スポーク天面はブラッシュド加工の要領で、さらに目を細かくしてダイヤモンドカットふう疑似ラインを入れ、クリアー塗装で閉じて完成です。
ボルト&フランジナットはステンレス製新品です。
ダイヤモンドカット仕上げの場合は、専用3D旋盤による機械加工になります。リムがあまり深い物はリムが邪魔になり、旋盤刃物がスポークまで届かないため、溶接をカットしてリムを分解する必要があります。
ロンシャン溶接カット分解でのダイヤモンドカット修理はこちらをご覧ください。
一方、今回の方法の場合は、機械加工ではないので、リムの深さに関わらず溶接カットをする必要がありません。その分の工賃もかかりませんし、疑似ライン仕上げはダイヤモンドカットよりもコスト安ですので、トータル的にダイヤモンドカット仕上げよりもお安くなります。ただし、この仕上げでも良い、と納得される方に限られます。