TE37 19インチ 純正ブロンズからSLのプレスドグラファイトへ色変え塗装
TE37の19インチです。現状は純正のブロンズアルマイトで、これをTE37SLのプレスドグラファイトにしたいとの事で入庫です。プレスドグラファイトはスポークはシルバーベースにスモーククリアー、リムとセンターの窪みは切削ダイヤモンドカットにスモーククリアーになっており、忠実に再現するには塗装はウレタン塗装になりますが、忠実では無くても似た雰囲気でOKと言う事であれば、パウダーコートでも表現でき、尚且つ丈夫ですので、オールパウダーコート仕上げがベストであろうという事で、今回はオールパウダーコート仕上げでプレスドグラファイトに似た雰囲気で、となりました。
まずはブロンズアルマイト剥離、バレル粗研磨で素地を整えます。
ベースとなるシルバーをパウダーコートです。
リムとセンター窪みは切削肌にスモーククリアーになるため、スモーククリアーの濃さは何を使うかは決まっておりますので、スモーククリアーを重ねてプレスドグラファイトのスポークの濃さになる事を想定・逆算してシルバーを選定します。スタンダードなシルバーより少し暗めのシルバーにしました。
アウターリムとセンター窪みをブラッシュドの容量で塗膜を剥ぎ落としながら切削肌にし、スモーククリアーをパウダーコートします。スモーククリアーは濃いタイプのTinted Clear Darkを使います。
焼き付けて一旦硬化させます。
スポーク部分は濃くなり過ぎるとアウトなので、リムとセンター窪みをパウダーコートするお釣りが降り掛かる程度にしてありますので、全体に光沢を出すために今度は普通の透明クリアーを丸塗りします。
もう一度焼き付けて完成です。
結局パウダーコートの3コートになりました。
今回はプレスドグラファイトふうにしましたが、ベースをシルバーではなくブラックにして同作業にすると、プレスドダブルブラックになります。
いずれにせよオリジナルと全く同じではなく似た雰囲気と言う事になりますが、パウダーコート仕上げなので格段に丈夫で、何より意味が有ると思います。