BBS RS-GT 20インチ ブラッシュド+キャンディーパウダーコートカスタム
今回はアウターリム、インナーリム、ディスク、全てブラッシュド、全て同じキャンディーカラーでの仕上げになります。
現状はオリジナルのまま、リムに軽いガリ傷はありますが、変な修理歴は無く、リメイク/カスタムベースとしては良い状態と言えます。
●リムのブラッシュド加工をします
RS-GTはアウター/インナーが一体の2Pリムで、今回はアウターもインナーも同仕上げですので、同一行程で進めます。元々の塗装を剥離後に、ガリ傷の溶接肉盛り修理、回転研磨機にセットをし、リムを高速で回転させながらブラッシュド目を入れていきます。
●リムのパウダーコート塗装です
選択候補としてピンクゴールド、ピンクゴールドダーク、ローズゴールドの3つ候補があり、薄い順にピンクゴールド、ピンクゴールドダーク、ローズゴールドとなります。今回はこの中で一番濃いローズゴールドを選択されました。
キャンディーローズゴールドをパウダーコートし、約180℃で数十分焼き付けて、ブラッシュド+キャンディーローズゴールドリムの完成です。
●ディスクのブラッシュド加工です
ディスクをブラッシュドにする時には、天面はブラッシュド必須ですが、ウインドウ(メッシュ間)をどうするか?の選択があります。主な選択肢としては、天面同様にブラッシュド(3Dブラッシュド)、バレル(ポリッシュ)、ウェットショット肌、何色かで塗装、等がありますが、何が正解で何が間違いと言う事は無く、ある程度こちらでアドバイスをさせていきながら、お客様の仕上がりイメージ、ご予算等々を考慮し、ご相談しながら決めていきます。今回はウェットショットを選択されました。
元々の塗装を剥離、先にウインドウのウェットショット加工を済ませてから、天面をブラッシュド加工します。
●ディスクのパウダーコート塗装です
リムと同カラーのキャンディーローズゴールドをパウダーコート、180℃で数十分焼き付けて、ウェットショット/ブラッシュド/キャンディーローズゴールドでディスクも完成です。
●ピアスボルトの塗装です
ピアスボルトも色を付けます。今回のお客様のコンセプトは『全て同系カラー仕上げ』でピアスボルトもパウダーコートのキャンディーローズゴールドで行きたいところですが、RS-GTのピアスボルトは内溝タイプなので、塗膜の厚いパウダーコートで塗装をすると、内溝に入るビット(工具)がキツク、締め付け時に塗膜に傷が入ったり、最悪剥がれるとマズいので、ここは塗膜が薄く尚且つ硬く丈夫なガンコートを使います。
サンドブラストで処理をし、ガンコートのカラーレパートリーの中で近いであろうカラーのカッパーで塗装します。ガンコートはパウダーのような粉末顔料ではなく、溶剤顔料ガン吹き塗装ですが、焼き温度はパウダーと同程度の170℃程、焼き時間はパウダーより遥かに長く90分程要します。
●組み付け完成です
リム、ディスク、ピアスボルトの個別作業が完了し、組み付けをして完成となります。
元々のイメージとは全く変わり、新たに違うホイールに買い替えたような感覚になりますね。