BBS RG-R 19インチ パウダーコート版DSK-Pでリフレッシュリメイク
2018年6月8日
BBS RG-R 19インチのDSK-Pです。リムに軽いガリ傷はありますが、特に大きな修理と言う事はなく、色変更せずに現状と同じでリフレッシュリメイクで神奈川県から入庫して頂きました。
DSK(ハイパーシルバー)、DBK(ハイパーブラック)はその色ズバリで表現するには従来通りにウレタン塗装での表現になりますが、DSK、DBKのハイパー塗装は、密着性がよろしくないという特性がありますので、今回はパウダーコート版のDSK近似にする事になりました。パウダーコートですので、密着性・耐久性は従来のウレタン塗装とは比べ物にならない位優れています。
■元の塗装を剥離します
何をするにも、仮に新品であっても、パウダーコートを使う以上は元の塗装は剥離する必要があります。
剥離槽へ漬け込み大まかに剥離→サンドブラストで残った塗膜を除去→ガリ傷等修理→バレル仕上げ研磨、で塗装の下準備をします。
■1コート目にハイパーシルバー塗装です
1コート目に、パウダーコート版のハイパーシルバーをパウダーコートです。
パウダーコート版ハイパーシルバーは、明る目のハイパーシルバーライトとやや暗目のハイパーシルバーダークの濃淡で2種類あります。
BBS純正のハイパーシルバー(DS)に合わせる場合は明る目のハイパーシルバーライトを使います。
■焼き付け後にリムのポリッシュ研磨＆クリアー塗装です
焼き付けて一旦ハイパーシルバーライトで完成後に、アウターリムのポリッシュ加工です。
クリアー塗装前のこの段階ではメッキっぽさが強いですが、クリアーを重ね塗りするとトーンが落ちて丁度良い感じになります。パウダーコートクリアーを丸塗りします。
■もう一度焼き付けてパウダーコート版DSK-Pで完成となります。
BBSオリジナル純正のDSKと比べるとやや輝度が高めかな、と言う感じです。色合い的にも完全に全く同じと言う訳にはいきませんが、その代り密着性・耐久性は抜群と言う事です。
ウレタン塗装でのハイパー塗装とパウダーコート版ハイパー塗装の比較
□ 密着性 □
溶剤（ウレタン） ★★
パウダーコート ★★★★★
□ 耐久性 □
溶剤（ウレタン） ★★
パウダーコート ★★★★★
□ 塗膜強度 □
溶剤（ウレタン） ★★
パウダーコート ★★★★★
□ レベリング（塗膜平滑性）□
溶剤（ウレタン） ★★★★★
パウダーコート ★★★
□ ビジュアル（見た目） □
溶剤（ウレタン） ★★★★★
パウダーコート ★★★★
あくまで個人的な評価です。
どちらも一長一短はありますが、何より第一に基本性能として「剥がれ難い」「耐久性がある」事を皆様求められるのではと思います。そのような塗膜の基本性能はパウダーコートが遥かに優れております。
「見た目ビジュアル重視のウレタン塗装」VS「トータル塗膜性能のパウダーコート」と言う感じです。
パウダーコート版DBKの事例はこちらの『BBS RS-GT パウダーコート盤DBK-Pへリフレッシュ塗装』を参照下さい。
