ハイパーフォージド 22インチホイール 腐食修理ついでにブラッシュド/キャンディー色変えカスタム
元々ディスクがブラッシュド+クリアーフィニッシュで、特有の白錆びが出ておりました。今回は、白錆び腐食の修理ついでに色変えキャンディーパウダーコート塗装カスタムで、茨木県からご依頼いただきました。
リム・ディスクを分解し、それぞれ個別で作業を進めます。
◉インナーリムのブラック塗装&アウターリムのブラッシュド加工をします。
アウターリムとインナーリムは溶接接合されているタイプです。
インナーはブラックにするので、まずはインナー側を研磨をし、塗装の下地を作り、ブラックをパウダーコートです。
焼き付けてブラックを硬化させてから、アウターに着いたブラックを剥ぎ落としながらブラッシュド加工をし、最後にパウダーコートクリアーを丸塗りです。インナーはグロスブラック、アウターはブラッシュドクリアーで完成です。
◉ディスクのクリアー剥離から腐食除去&ブラッシュド加工です。
元々がブラッシュドで、同じくブラッシュドにしますので、元々のブラッシュドをある程度生かすために、素地になるべく剥離液の染みを作らないようフレッシュな剥離液槽に漬けてクリアーを剥離します。
クリアーを剥離する事で、白錆び腐食箇所がはっきりと表れます。
クリアー塗膜の経年での痩せなどもあり、ピアスボルトホール角、スポーク角、センターキャップ入口の角等の元々塗膜の乗りが薄いエッヂの効いた角付から白錆びは発生してきます。構造や特性上どんな物での同じ理屈なので、こればかりはある程度避けられません。
腐食部分を削り落とし、元々のブラッシュドと馴染ませながら全体をブラッシュドで整えます。
元々のクリアーからTinted Clear Matt(スモーククリアーマット)へ変更します。
スモーク系のTinted Clearには、一番薄いTinted Clear Light、中間のTinted Clear(STD)、一番濃いTinted Clear Darkがあり、今回のTinted Clear Matt(スモーククリアーマット)は中間のTinted Clear(STD)のマット(艶消)版になります。
ディスクは鍛造なのでパウダーコートの沸きの心配は少ないですが、元々腐食があったので一応念の為に下焼きを行ってから本番に入ります。
◉リムとディスクを組み付けて完成です。