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BBS LM 17インチゴールド 色褪せ/腐食修理でオーバーホール再塗装

2018年7月5日
BBS LMの17インチ純正ゴールドです。
LMのゴールドは、ロットのよるのか、年代によるのか、毎度ゴールドの色合いが違うイメージです。今回のゴールドもそうで、色褪せ退色したのか?と思う程色合いが薄いゴールドでした。部分的に腐食も発生しているため、オーバーホール再塗装で東京都からご依頼いただきました。
今回は今後の耐久性を重視し、オールパウダーコートで仕上げます。




◉リムの下地研磨からシルバー塗装です。
元の塗装を剥ぎ落しながらインナー側を研磨&塗装の下準備をします。部分的に除去し切れ無い腐食浸食跡は残りました。普通はこのような状態でパウダーコート塗装&焼き付けを行うと、間違いなくパウダーコート塗装の沸きが出ますが、BBSはこの位では沸きは出ません。この辺は流石ジャパンメイドの材質です。
画像がありませんが、インナーはシルバー塗装にします。





◉アウターのダイヤモンドカット似研磨です。
アウターリムはBBSオリジナルはダイヤモンドカットです。忠実に再現するには同じくダイヤモンドカット加工を施す必要がありますが、ダイヤモンドカット後のクリアーはウレタン塗装のクリアーとなりパウダーコートのクリアーが使えません。今回は『耐久性重視』というテーマですので、パウダーコートクリアーが使えるように、ダイヤモンドカットに似せた疑似ラインを入れたポリッシュ仕上げにし、パウダーコートクリアーを丸塗りします。






◉ディスクのゴールド再塗装です。
ディスクも色変更せずにゴールド仕上げです。
やはり耐久性重視でパウダーコートを使いますが、パウダーコートは色の調色が出来ませんので、既存であるゴールドの中からの選択になります。ゴールドはパールゴールドを選択しました。あまりゴールド感が薄すぎるとシャンパン寄りになってしまいますし、濃いとLMのゴールドっぽくなくなってしまいますので、この位のゴールドが丁度良いと思います。
ディスクの塗装剥離時の状態ですが、3枚は目立った腐食はあまりありませんでしたが、1枚だけ表面に酷い腐食があり、研磨では全く除去出来るレベルではなく、已む無くパウダーコート用耐熱パテで処理をしました。





パールゴールドをパウダーコート、一旦焼き付け硬化後に、パウダーコートクリアー丸塗りです。






◉リム&ディスクを組み付けて完成です。







アウターリムのダイヤモンドカットに固執するかどうか?がポイントで、ダイヤモンドカットに固執するならクリアーは耐久性を諦めてウレタンクリアー、固執しないならダイヤモンドカット似の疑似ライン仕上げにしてクリアーは丈夫なパウダーコートクリアー、になります。
今回は前途の通り『耐久性重視』がテーマですので、後者の仕上げになります。