ブラバス モノブロック3 20インチ 経年劣化・腐食修理でブラッシュドオーバーホール
ディスク表面は元々(現状)は3D旋盤切削ポリッシュのダイヤモンドカットですが、ダイヤモンドカット面に対しては技術的な事情でウレタン塗装のクリアーになります。ウレタン塗装ですとパウダーコートに比べると密着性も耐久性も膜厚も劣りますので、今後も長く良い状態でお使いいただけるようにパウダーコートクリアーが使えるブラッシュドに変更でのリメイクとなりました。
完全3Pホイールですので、分解し、各個別に作業を進めます。
◉アウターリムのポリッシュ再加工+パウダーコートクリアー塗装です。
アウターリムは元々もポリッシュですので、同じくポリッシュ加工をします。
元々のクリアーを剥離後に、回転研磨からバフ磨きでポリッシュに仕上げます。普通はこれでポリッシュとして完成ですが、ここからさらにバレル仕上げ研磨にかけ、バフ目や光沢のムラの無い、さらなる光沢の鏡面ポリッシュにまで持って行きます。仕上げはもちろんパウダーコートクリアー塗装です。
◉インナーリムのシルバー再塗装です。
インナーリムも元々の塗装を剥離し、回転研磨で下地を作り、パウダーコートシルバー塗装です。
◉ディスクのブラッシュド加工+パウダーコートクリアー塗装です。
まずは元々の塗膜を剥離し、ブラスト研磨からバレル粗研磨にかけて塗装の下地を作り、シルバーでパウダーコート、焼き付けて一旦シルバーで完成させます。
表面のシルバーを削り落としながらブラッシュド加工をします。こうする事でウインドウ(スポーク間)のシルバーはそのまま残り、表面はブラッシュド肌になります。
ブラッシュド目は、そのままブラッシュドとして仕上げるように粗目にも出来ますし、ダイヤモンドカットに似せたように細かくも出来ます。イメージによって目はある程度調整は可能です。
これも仕上げはもちろんパウダーコートクリアー仕上げです。
◉組み付けをして完成となります。
アウターリム、インナーリム、ディスクの個別作業が完了し、後は組み付けて完成となります。
センターキャップも元々と同じくバフ磨きで仕上げました。
アップで見るとパウダーコートクリアーのモッチリとした膜厚感が分かると思います。
もちろんダイヤモンドカットに拘りのある方はダイヤモンドカット仕上げでも可能です。
特にダイヤモンドカットに拘っている訳では無い場合は、この方法の方が丈夫で長持ちします。
ディスク表面をオリジナル同様にダイヤモンドカットで仕上げた事例は「ブラバス モノブロック3 19インチをダイヤモンドカット仕上げO/H」にて参照下さい。