R35 GT-R用 BCフォージド(BC FORGED) 21インチホイール ブロンズへ色変え塗装
新品購入後にブラックへ色変え塗装されており、今回はブロンズへ色変えで千葉県よりご依頼いただきました。
表からはピアスボルトは見えませんが、ディスクの裏側にネジ穴がある裏止めタイプの2Pホイールです。
BCフォージドは、日本におけるアメ鍛の中では、比較的近年出回ってきたホイールブランドの一つです。
2Pなので、分解して作業を進めていきます。
《元々の塗装を剥離します》
使用感もほとんどなく綺麗ですが、元の塗膜の上にはパウダーコートは電着しませんし、仮に元の塗装がウレタン塗装だとすれば、ウレタン塗装はパウダーコートの焼き温度200℃には耐えられませんので、新品/中古に関わらず無条件で元の塗装剥離は必須作業になります。
リムは塗装剥離後に回転研磨で下地を整えます。ディスクは塗装剥離後にサンドブラスト研磨、さらにバレル粗研磨で塗装の下地を整えます。
《1コート目:VRブロンズをパウダーコート》
1コート目に元ネタのVRブロンズをパウダーコートです。
《2コート目:専用マットクリアーをパウダーコート》
1コート目のVRブロンズを焼き付け一旦硬化させ、2コート目にVRブロンズ専用のマットクリアーをパウダーコートです。マット系クリアーも何種類かありますが、このカラーに限ってはこのカラーの専用マットクリアーになります。
《もう一度焼き付けて完成です》
カラー名の通り、Volk Racingの頭文字をとったブロンズで、RAYSのブロンズに合わせてパウダーメーカーが作ったカラーです。ただし、RAYSのブロンズは塗装でのブロンズではなく、アルマイト着色のブロンズで、染のイメージですので、そもそも塗装とは違いますが、それを塗装で表現したカラーになります。
RAYSのブロンズ(アルマイト)は塗膜ではないので、表面は素地のザラ肌がそのまま出ており多少ザラザラしています。今回のブロンズとは別に、塗面がザラザラのブロンズキャストというカラーもあります。