AMG3P 17インチリム交換(リバレル)含む再塗装フルオーバーホール修理

2018年10月25日

AMG3P 17インチです。
このホイールも昔から入庫率の高いホイールの一つです。
年代物ですので、修理歴、塗装歴があったり、傷んでいたりは当然で、今回は2本のリム交換とフルオーバーホール再塗装ご希望で埼玉県からご依頼いただきました。
ディスクがシルバー2本とブルーブラック2本のセットです。
リムは注文してから入荷するまで平均1ヶ月程はかかりますので、その間で他の出来る作業を進めておきます。

◉インナーリムの再塗装
インナーリムを回転研磨で塗装の下地を作り、グレーをパウダーコートします。

◉ディスクの再塗装
ディスクの塗装を剥離、ブラスト研磨からバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。
ディスクのカラーは純正カラーのブルーブラック(199U)ご希望でした。
カラーコードの場合は調色をした溶剤塗装になります。溶剤塗装ですとパウダーコートに比べると密着性や耐久性は格段に劣りますので、パウダーコートで近い色を探しました。
ブルーブラックとドンピシャとはいきませんが、限りなく近いカラーを見つける事が出来ましたので、満を持してパウダーコートで塗装となりました。
1コート目に今回選定したレーザークリスタルと言うカラーをパウダーコートします。

焼き付けて一旦硬化させ、2コート目にクリアーをパウダーコートします。

もう一度焼き付けてブルーブラック近似で完成です。

◉ピアスボルトの再メッキ
ピアスボルトは2本分が元々クローム、2本分が梨地でしたので、これを機に全てクロームメッキをかけます。

今回はメッキ加工後にパウダーコートクリアー塗装をします。
腐食はメッキ膜が腐食するのではなく、地金から腐食してきますので、腐食対策にはなりません。
また、剥がれるリスクもあるためいつも行いませんが、今回はお客様のご要望によりクリアー塗装を追加する事にしました。メッキの保護膜にはなりますので悪くはないでしょう。

◉ナットの再塗装
ナットは純正品はギザギザの12角、規格品の社外は6角です。

規格品の社外でよろしければ普段はサービスで新品交換しておりますが、今回は純正再塗装・再使用ご希望でしたので、ナット1コ1コブラスト処理をし、シルバー塗装をしました。

◉アウターリム入荷
走行しているうちにアウターリムが入荷です。
2本は交換せずに再使用、2本は既存より0.5インチアップで2.0インチのアウターリムに交換です。
交換リムはもちろん新品ですが、バフ目やバフムラ、海外からの長旅で輸送時の擦れ跡等はありますので、自社にて鏡面に磨き直してからパウダーコートクリアー塗装です。