BBS RG-R 18インチ シルバー再塗装/リムポリッシュ加工でリフレッシュ
リムに軽いガリ傷、全体に塗装劣化艶引け等が出ているため、ガリ傷修理含み全て綺麗な状態へ戻したいというご希望で、千葉県からご依頼いただきました。
リメイクベースのホイールは、修理等で変に手を付けられていない事が一番理想です。ガリ傷や曲がりがあるのは中古として相応と思っていますので、変に手をかけられた物よりもガリ傷や曲がりがある方が余程マシです。
そういう意味では今回のホイールは修理歴は無しなので、ベースとしては良いと言えます。
◉塗装の剥離から下地研磨
ガリ傷や曲がりがあれば、最初の段階で修理を済ませます。
何をするにも仮に新品でも元の塗装は剥離します。
元の塗装を剥離、サンドブラスト研磨、さらにバレル粗研磨にかけてしっかりした塗装の下地を作ります。
特に裏側の腐食浸食が結構ありました。
◉シルバー再塗装
カラーは元々から変更はしませんので、元のシルバーと同程度のミディアムメタリックシルバーをパウダーコートです。
鍛造なので下焼きは特に必要はありませんが、今回は腐食がありましたので、沸き防止の目的で、一応下焼きを行います。下焼きは、本番焼き付け前に事前に200℃程度で空焼きを行う事で、この段階で沸く物を出してしまおうという目的です。
下焼き後に、ミディアムメタリックシルバーをパウダーコート、焼き付けします。
◉リムのポリッシュ研磨&クリアー塗装
シルバー焼き付け硬化後に、アウターリムのシルバーを剥ぎ落としながらポリッシュにします。
BBSの純正は旋盤加工のダイヤモンドカットですが、ダイヤモンドカット面のクリアーはウレタン塗装のクリアーになるため、その後の密着性、耐久性は期待できません。
このように、手磨きのポリッシュ加工の場合は丈夫なパウダーコートクリアーが使えます。
ポリッシュの肌は鏡面にも出来ますし、ダイヤモンドカットのような鈍い肌にも出来ます。今回は研磨目を僅かに残してダイヤモンドカットっぽくと言うご希望でした。
最終のパウダーコートクリアーは丸塗りです。
◉もう一度焼き付けて完成
アウターリムに腐食の浸食跡が数か所残りました。
シルバー塗装される面ですと、色で埋まって分からなくなりますが、ポリッシュはアルミを磨いた無垢の肌ですので、ある程度以上削り込んでも深い物は残る場合もあります。