BBS RG-R 18インチ リフレッシュでDBKからDSKへ色変え塗装
BBSは、LM、RS、スーパーRS、RS-GT、LM-R、RG系、とほぼ満遍なく入庫していない事が無い位毎日作業をしています。今回もBBSの中では入庫率が高い部類のRG-Rです。
現在はBBS純正のDBKカラーで、全体に塗装剥げや小傷もあるため、リフレッシュを兼ねてDSKへ色変えご希望で遠く熊本県からご依頼いただきました。
北海道〜九州なので、日本の端から端ですね。日本各地域満遍なくご依頼いただいており、むしろ地元北海道のユーザー様は逆に少ないです。
◉塗装の剥離から下地研磨処理
剥離槽へ漬け込み大まかに塗装を剥離し、サンドブラスト研磨で残った塗膜を隅々まで除去します。普通は塗装の下処理としてはこれで完了ですが、当社はここからさらにバレル粗研磨にかけて、完璧な塗装の下地を作ります。
◉ハイパーシルバー塗装
ハイパー塗装は基本的にはウレタン塗装での表現となりますが、ウレタン塗装でのハイパーシルバー塗装は密着性が良くありません。ハイパーブラック(DBK)はパウダーコートですとウレタン塗装でのハイパーブラックとは同じにはならず、似たような雰囲気でもよろしければ、と言う条件付きになりますが、ハイパーシルバー(DSK)はパウダーコートでもほぼ近似で表現可能ですので、あえて密着の弱いウレタン塗装でハイパーシルバー塗装をする意味合いはありません。
ハイパーシルバーベースをパウダーコートです。
焼き付けて一旦硬化させてからクリアーをオーバーコートします。
この段階ではメッキ感が強めに出ていますが、クリアーをオーバーコートすると、メッキ感が引けて丁度良くなります。
◉もう一度焼き付けて完成です
ウレタン塗装でのハイパーシルバーと、パウダーコートでのハイパーシルバーを、各項目での優劣比較です。
私個人的な意見ですのでご参考までに。
□ 密着性 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート ★★★★★
□ 耐久性 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート ★★★★★
□ 塗膜強度 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート ★★★★★
□ レベリング(塗膜平滑性)□
溶剤(ウレタン) ★★★★★
パウダーコート ★★★
□ ビジュアル(見た目) □
溶剤(ウレタン) ★★★★★
パウダーコート ★★★★
このようにどちらも一長一短はあります。
が、何より第一に基本性能として「剥がれ難い」「耐久性がある」事を皆様求められるのではないでしょうか?
そう言った塗装に求められる基本性能はパウダーコートが遥かに優れております。
「見た目ビジュアル重視のウレタン塗装」VS「トータル塗膜性能のパウダーコート」 と言えます。