セリカXX純正ホイール シルバー丸塗りタイプをダイヤモンドカットタイプへ仕様変更修理
2代目(A60型)ですので、35年程昔のホイールになります。
35年前のホイールですと、全体的に酷い腐食でガタガタに浸食されていてもおかしくありませんが、そこまで酷い腐食浸食はありませんでしたので、35年間この状態を保たれているという事は、保管状態が良かったのでしょう。
このタイプのホイールは、元々が天面ダイヤモンドカットのタイプもありますし、シルバー丸塗りの物もありますし、スポークの溝が黒になっている物もあり、何パターンかありますが、今回のホイールはシルバー丸塗りのタイプでした。それをダイヤモンドカットタイプへ、スポークの溝は黒を入れない仕様へ変更してのフルオーバーホール修理ご希望で、秋田県からご依頼いただきました。
◉塗装の剥離から下地処理
ウインドウ(スポーク間)はシルバー塗装ですので、一旦シルバーに塗装します。
元の塗装を剥離し、ブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけて塗装の下地を作り、パウダーコートシルバーで一旦丸塗りします。
◉表面天面をダイヤモンドカット加工で完成
表面天面をダイヤモンドカット切削をします。
この時代の鋳造ホイールをダイヤモンドカット切削をすると、内部の鋳造巣穴が表面に出てきて、表面が針で突いたような点々跡が出来る事が多いです。もしそうなるとクリアー塗装をすると、弾いてしまい逆にみっともなくなりますので、場合によってはクリアーを塗装出来ず、クリアー無しの状態で完成とする場合があります。
今回のホイールもそうなる可能性が高いだろうと想像し、事前にお伝えをし、ご了承をいただいた上での作業でしたが、奇跡的にほぼ鋳造巣穴が出ずに済み、クリアー塗装も無事出来ました。
センターキャップはプラ製で、下半分がシルバー塗装、上半分がメッキになっています。
上半分のメッキ部分は変に手を掛けられませんので洗浄程度にし、下半分のシルバー塗装部分だけをウレタン塗装にてシルバー塗装をしました。
極部分的ですが、腐食跡が残りましたが、この程度で済んだのが奇跡的です。
今回と同じホイールで、表面をブラッシュド細目+パウダーコートクリアー仕上げも可能です。
▼今回と同じホイールのブラッシュド細目仕上げ事例