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ロリンザー LM6 オーバーホールを兼ねてちょっとカスタムリメイク修理

2018年12月31日
ロリンザーLM6です。
ロリンザーの中では人気の合ったモデルのようで、かなり古いホイールですが、今も入庫が多いモデルの一つです。
今回も特に酷いガリ傷や曲がりの修理目的ではなく、全体的に劣化してきているので、綺麗にオーバーホールをするついでに、ちょっとだけカスタムを取り入れたリメイクご希望で埼玉県からご依頼いただきました。




◉ディスクの再塗装
ディスクは元々は普通のシルバーですが、同じシルバーでもパウダーコートでのハイパーシルバーにします。
元の塗装を剥離、サンドブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけて塗装の下地を作ります。
ロリンザーは高級ブランドの部類ですが、ディスクは鋳造で決して材質や肌は良くありません。目に見えて鋳造の粗や巣穴があるので、このままいきなり塗装&焼き付けを行うと沸きや染みが出ますので、事前に下焼きを行います。

《下焼きとは?》
鋳造や腐食がある物をそのままいきなり本番塗装&200℃で焼き付けると、鋳造巣穴や腐食箇所から沸きが発生し、塗膜に気泡や染みを作りますので、本番前に200℃×数十分で下焼きを行います。この下焼きの段階で出る物を出してしまおう、と言う理屈です。下焼きを行っても沸きが出る物も中にはありますが、下焼きを行わないよりも沸きの発生率はグッと下がります。



下焼き後にハイパーシルバーのベースをパウダーコートです。



焼き付けて一旦ハイパーシルバーベースを硬化させます。
この段階ではメッキ感強めですが、これにクリアーをオーバーコートするとハイパーシルバーとして丁度良い光沢になります。





◉リムのステンレスブラッシュド加工
リムの元々は機械加工の切削ポリッシュ(ダイヤモンドカット)です。
同じくダイヤモンドカット仕上げも出来ますが、ダイヤモンドカット仕上げの場合は溶剤ウレタン塗装のクリアー塗装となり、溶剤ウレタン塗装はパウダーコートに比べ、密着も耐久も弱いです。
普通のポリッシュやブラッシュドであれば丈夫なパウダーコートクリアーが使えます。今回はこのどちらでもないステンレスブラッシュドをご希望されました。
ステンレスブラッシュドはブラッシュド加工後に一手間加えてブラッシュド目をやや消し気味にしながらポリッシュの光沢を出す仕上げで、言ってみればブラッシュドとポリッシュの中間のような仕上げです。
ステンレスブラッシュド加工後に、パウダーコートクリアー丸塗りです。






◉センターキャップのポリッシュ加工
センターキャップは元々と同じくポリッシュにします。
元のクリアー塗膜を剥離、ポリッシュ磨きをし直してからパウダーコートクリアー塗装です。





◉組み付けて完成
ピアスボルトは洗浄再使用、リムとディスクを組み付けて完成となります。










純正と比べて大差はありませんが、分かる人が良く見るとちょっと雰囲気が違う程度のさり気ないカスタムです。