メルセデスベンツGクラス AMG19インチ 塗膜強化でパウダーコート再塗装
2019年1月31日
メルセデスベンツGクラスAMGの19インチです。外観は傷も無く至って綺麗です。
ではなぜ塗装？となりますが、元々の塗装は弱いので、仕様は変えずにパウダーコートで強い塗装にしたい、と言う事で栃木県からご依頼いただきました。
このお客様、過去にも何度かカスタムや塗装をご依頼いただいており、パウダーコートの凄さを良く分かって居られるからこそのご依頼ですね。
ウレタン塗装もパウダーコートも塗装は塗装でしょ、程度の理解では、修理も無いも必要無くただパウダーコートにしたいから、とはなりませんものね。
◉塗装の剥離からブラック塗装
元の塗装を剥離、サンドブラスト研磨からバレル粗研磨で塗装の下地を作ります。
メーカー純正ホイールではありますが、鋳造は鋳造ですので、一応下焼きを行います。
鋳造や腐食がある物をそのままいきなり本番塗装＆200℃で焼き付けると、鋳造巣穴や腐食箇所から沸きが発生し、塗膜に気泡や染みを作りますので、本番前に200℃×数十分で下焼きを行います。この下焼きの段階で出る物を出してしまおう、と言う理屈です。下焼きを行っても沸きが出る物も中にはありますが、下焼きを行わないよりも沸きの発生率はグッと下がります。
下焼き後にパウダーコートブラック塗装です。
ぶ厚いスポークの鋳造19インチなので、何をするにもかなり重たく大変です。
◉外周切削後にクリアー塗装
焼き付けてブラックで一旦完成させ、元々と同じように外周部分を切削にします。
最後にクリアーを丸塗りします。
元々が半艶程度の光沢感でしたので、パウダーコートの半艶クリアーを使います。
◉焼き付けて完成
もう一度焼き付けて完成です。
肉厚厚く重たい鋳造ですので、ホイール本体の熱の入りも遅い為、焼き温度高め、焼き時間長めで焼き付けします。そのホイールの特性に合わせて都度焼き温度と焼き時間は変えています。
