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BBS RS 17インチ バレル研磨でポリッシュ加工

2019年2月11日
BBS RSの17インチです。
現状はディスク、ワッフルプレートが白に塗装されていて、今回これをポリッシュ加工ご希望で、埼玉県からご依頼いただきました。
リムを回転研磨でポリッシュ加工をするのとは訳が違い、1Pホイール丸ごと、2P/3Pホイールのディスクをポリッシュにするにはバレル研磨だからこそ成し得る加工です。


3Pを分解し、ディスク、ワッフルプレートの塗装を剥離します。
サンドブラスト研磨後に、エアーツールを使って手磨きで下研磨を施します。この手作業の下研磨がそのまま仕上がりに直結します。つまり、この下研磨の段階でポイントを押さえた作業が出来れば、この後の工程は全て1発で仕上がります。



下研磨後にバレル粗研磨へ投入します。



バレル粗研磨後は、仕上げとなるバレル仕上げ研磨へ投入します。
ワッフルプレート、センター6角キャップは、専用ジグに固定して同工程の作業をします。
下研磨がしっかりしていれば、1発でこの通りです。





あとは元通りに組み付けて完成です。









今回アウターリムの作業の指示はありませんでしたが、ディスクがこれだけ綺麗なポリッシュになると、アウターリムのポリッシュとの光沢の差が目立ちます。アウターリムもクリアーレスの状態だったので、クリアー剥離や研磨の必要が無く、バレル仕上げ研磨にかけるだけで済みますので、今回はサービスでアウターリムの光沢復活も行いました。

今回はリムもディスクも拘りのクリアーレスです。
クリアー塗装をすれば保護膜になるので、酸化白ボケはしませんが、クリアーを言えども塗膜の厚み分で僅かな濁り感は出ます。また、いずれは素地とクリアー膜の隙間に水分が混入し白サビが出てきます。白サビを除去するのはクリアー膜を剥離し、今回と同じ作業をしなければなりません。

一方クリアーレスは、光沢の邪魔をする塗装膜が無いので、純粋な綺麗なポリッシュをそのまま表現出来ます。また、塗膜が無いので白サビは発生しません。ただし、保護膜が無いので、酸化により徐々に白ボケはしてきます。酸化白ボケは市販の艶出し剤でのDIY手磨きで復活はしますが、定期的に手磨きのメンテナンスをしながら維持する必要があります。

ポリッシュに対してクリアーの有無はこのようにどちらも一長一短あります。