ホンダNSX-R純正エンケイホイール リフレッシュでパウダーコートパールホワイト塗装
現状はパールホワイトで、経年による腐食などであちこち剥がれが出てきているため、リフレッシュで再塗装ご希望で北海道からご依頼いただきました。
作業途中の画像を取り忘れていました・・・。
作業交代は以下の内容になります。
①塗装の剥離
元の塗装を剥離、ブラスト研磨からさらにバレル粗研磨にかけて塗装の下地を作ります。
②下焼き
鋳造や腐食がある物をそのままいきなり本番塗装&200℃で焼き付けると、鋳造巣穴や腐食箇所から沸きが発生し、塗膜に気泡や染みを作りますので、本番前に200℃×数十分で下焼きを行います。この下焼きの段階で出る物を出してしまおう、と言う理屈です。下焼きを行っても沸きが出る物も中にはありますが、下焼きを行わないよりも沸きの発生率はグッと下がります。
今回は鋳造で古い物ですし、腐食もありましたので、下焼きは必須作業です。
ちなみに、鍛造に匹敵とまでは言いませんが、エンケイの鋳造はそこらの鋳造とは比べ物にならない位材質は良いです。
③パールホワイト塗装
パールでもパウダーコートで対応可能です。
パウダーコートでのパールホワイトは主に、より純白寄りのホワイトパールスパークルと、ややクリーム気味のホワイトパールの2色があり、今回はより純白寄りのホワイトパールスパークルにしました。
④クリアーオーバーコート
ホワイトパールスパークルを焼付けて一旦硬化させ、2コート目にクリアーをオーバーコートし、もう一度焼き付けて完成です。
センターキャップはプラスチックなのでパウダーコート不可で、ウレタン塗装になります。
ウレタンでパールホワイト塗装後に、Hマークを貼り付け、最後にウレタンクリアーで閉じます。
パウダーコートとウレタン塗装は根本が違うので全く同じ色合いにはなりませんが、違和感ない程度に出来ました。
当初はボディカラーのニュートロンホワイト(NH-545P)でという事でしたが、調色が必要になるためウレタン塗装になります。パウダーコートは調色は出来ませんが、塗装の丈夫さはウレタン塗装の比ではありませんので、全く同じではなくとも違和感ない程度でしたら、パウダーコートを選択した方が後々後悔はしないと思います。