ランボルギーニ ディアブロSV純正OZペガソ リフレッシュで色変えカスタム塗装
カウンタック後継のディアブロですが、この時代の方がスーパーカーと言うイメージが強いですね。
社外として販売されているモデルと同じホイールを純正ホイールに採用するあたりもお洒落ですね。
太さもフロントはそうでもありませんが、リアは12.0J?13.0J位ありそうです。
ディアブロSVは90年代中盤から後半ですので、もう20年から25年程経ちますので、ホイールもその間何度か手が掛けられているようで、リムが波打っている物もありました。
削られて薄くなってしまった物や、波打ち等は元には戻りませんので、リバレルリムへの交換もご提案しましたが、修理で違和感なくなるレベルであれば修理で、と言う事でしたので、リム交換は無しで全て修理にする事にしました。
今回は、修理・リフレッシュを兼ねて、リムはグロスブラック、ディスクはマットブラックへ色変えのカスタム塗装ご希望で、茨木県からご依頼いただきました。
完全3Pホイールですので、分解して各所ごとに作業を進めます。
◎インナーリムのマットブラック塗装
インナーリムはマットブラックにします。
元の塗装を剥離し、回転研磨で塗装の下地を整えてから、マットブラックをパウダーコートです。
◎アウターリムのグロスブラック塗装
アウターリムはグロスブラックにします。
元のクリアーを剥離してから回転研磨で塗装の下地を作り、1コート目にグロスブラックをパウダーコートです。ソリッドカラーですので、1コート完成で良いのですが、黒はちょっとした擦れ跡等も目立ちますので、耐擦性アップの目的でクリアーをオーバーコートします。
グロスブラックを焼き付けて硬化させてから、2コート目にクリアーをオーバーコートです。
◎ディスクのマットブラック塗装
ディスクはマットブラックにします。
元の塗装を剥離、サンドブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。
この段階の画像を取り忘れましたが、まずはグロスブラックでパウダーコートします。
ディスクはマットブラックなのに、グロスブラック塗装にした理由は順を追って説明します。
スポークにSVのロゴをゴールドで入れます。
ロゴを入れる方法としては、以下の3つの方法があります。
①塗装完成後にステッカー貼り付けのみ
②ステッカー貼り付け後にウレタンクリアーで閉じる
③塗装で文字入れ後にパウダーコートクリアーで閉じる
①はステッカー貼り付けだけなので、コストは一番安価で済みますが、剥がれ防止のクリアー塗装はしませんので剥がれ易いです。ただ、剥がれたらまた貼れば良いだけなので、それさえご了承の上でしたら特に問題はありません。
②はステッカーを貼ってから剥がれ防止としてウレタンクリアーで閉じます。クリアー塗膜で閉じますので、剥がれ防止にはなりますが、肝心なクリアーが剥がれると逆に厄介です。
パウダーコートのクリアーが使えると、クリアーが剥がれる事も無いのですが、ステッカー素材はパウダーコートの焼き温度200℃には耐えられませんので、クリアーはウレタンクリアーとなります。
③は塗装で文字を入れてパウダーコートのクリアーで閉じますので、方法としては最強の方法です。
最後のクリアーはパウダーコートのクリアーを使いますので、文字入れの塗装もウレタン塗装で入れると、上塗りするパウダーコートクリアーの焼き温度200℃には耐えられませんので、ガンコートと言う特殊な塗装で文字を入れます。
この3つの中では①は剥がれてもまた貼れば良いだけで、③はまず剥がれる事は無いので、②が一番後々厄介になる可能性が高いので、当社では実質的には①③のどちらかにする事がほとんどです。
今回は③の方法で文字を入れます。
まずはSVのロゴを文字抜きシートで製作します。
スポークに文字抜きシートは貼り付け、以外の部分を隠します。
ロゴのカラーはゴールドにします。
黒ベースにいきなりゴールドを塗装するよりは、ベースにホワイトを入れた方がゴールドの発色は良いので、ベースに薄くホワイトをいれてからゴールドを入れます。
ホワイトもゴールドもガンコート塗装で入れます。
最後にパウダーコートマットクリアーで閉じます。
ディスクはマットブラックなのに、最初グロスブラックにした理由はここにあります。
最後にマットクリアーで閉じるため、マットブラック+マットクリアーにすると必要以上に艶消しになってしまいます。グロスブラック+マットブラックにすると、本来のマット感になります。
◎組付けて完成です
ピアスボルトは洗浄で綺麗なクロームにします。
組付け、アウター/インナーのシーリングをして完成です。