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BBS RS 17インチ リム交換リバレル+オーバーホール再塗装

2019年6月2日
BBS RSの17インチです。
リム交換リバレルを兼ねてフルーバーホール再塗装ご希望で神奈川県からご依頼いただきました。
リムは海外に発注になり、早い時ですと1ヵ月程で入荷する事もありますが、遅い時ですと2ヵ月、3ヵ月と待たされる事も多いので、先にリム発注をし、集荷までの間に他の作業を進めます。




◎ディスク&ワッフルプレートの再塗装
ディスク、ワッフルプレートは元々と同じくシルバーで再塗装です。
元の塗装を剥離、サンドブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけ、しっかり塗装の下地を作ります。




1コート目にシルバーをパウダーコートします。
この時、ディスクセンターホールのセンターキャップネジ込みのネジ山に塗膜が付かないように、シリコンキャップで塞いで塗装をします。




焼付けてシルバーを硬化させ、2コート目にクリアーをオーバーコートします。






もう一度焼き付けてディスク、ワッフルプレートのシルバー塗装完了です。




◎6角キャップのポリッシュ加工
6角キャップは、元々はシルバーとポリッシュのツートンになっています。



修理では同じくは出来ませんので、丸ごとシルバー塗装にするか、丸ごとポリッシュにするかのどちらかになります。今回は丸ごとポリッシュを選択されました。
丸ごとポリッシュ加工後にクリアーをパウダーコートです。





◎リムの入荷
今回は発注してから1ヵ月半程で入荷しました。
特に早くもなく、遅くもなく最近の平均的です。
遅い時ですと3ヵ月近く待つ事もありますので。
海外リムメーカーに部材の在庫がある物に関しては比較的安定した納期で入荷しますが、部材が無い物の場合は、2ヵ月、3ヵ月と待たされます。
理由は、インゴット(リム素材)は中国から輸入しており、現在アメリカ/中国間の貿易戦争のため、スムーズに輸入されないのだそうです。貿易戦争早く解決してもらいたいものです。





◎アウターリムのポリッシュ&インナーリムの塗装
アウターリムはバフ磨きの状態で届きますが、バフ目や擦れ跡等があるため、自社にてバレル仕上げ研磨にかけ、バフ目や擦れ跡のない綺麗な鏡面にします。
クリアーの有り無しは選択出来ます。
クリアーと言えども塗膜分の僅かな濁りは出ますので、鏡面の輝き重視でしたらクリアー無しです。ただし、保護膜が無いので徐々に酸化により白ボケはして来ますので、手磨きで維持していく必要があります。
クリアー塗装をすると保護膜が出来るので酸化白ボケはおきませんが、クリアーと言えども塗膜分の僅かな濁りは出ます。また、いずれ塗膜の下に水分が混入する事で白錆びが発生します。特に今回のホイールのように、直にリムをピアスボルトで締め付けるタイプは、ピアスボルト周辺から白錆びが出やすいです。
このようにポリッシュに対してのクリアーの有無はどちらも一長一短ですので、都度ご相談しながら決めます。
今回はクリアー有りになりました。
バレル仕上げ研磨にかけ綺麗な鏡面にしてから、パウダーコートクリアー塗装です。





インナーリムはシルバーにします。
脱脂洗浄後にシルバーをパウダーコートです。






◎組付けて完成
ピアスボルトは洗浄で綺麗なクロームに戻して再使用です。
洗浄で綺麗にならない物は再メッキする事も可能です。
全ての作業が完了し、組付け&コーキングをして完成です。











リバレル前とリバレル後のサイズ変動です。

■リバレル前
・フロント 7.0j+45 アウターリム0.5+ディスク0.5+インナーリム6.0
・リア   8.0j+50 アウターリム0.5+ディスク0.5+インナーリム7.0

■リバレル後
・フロント 9.5j+26  アウターリム2.5+ディスク0.5+インナーリム6.5
・リア  10.0j+13.5 アウターリム4.0+ディスク0.5+インナーリム5.5