当時物SSRスターシャーク13インチ オーバーホール+リム交換(リバレル)で太さアップ
現在出回っている1Pの復刻版ではなく、SSR製の当時物です。
フルオーバーホールと同時にアウターリムを交換で現在のサイズより太くリバレルご希望で、岩手県からご依頼いただきました。
入庫時の画像がありませんが、四半世紀以上昔のホイールなので、相応に傷んでおります。
リバレルリムは日本の代理店経由で海外に発注をしますが、リム工場でベースの部材がある物に関しては、早ければ1ヵ月程で入荷しますが、ベースの部材が無い物だと、2ヵ月、3ヵ月、物によってはそれ以上待たされます。その間に他の作業を進めておきます。
◎アウターリムの切り離し
SSR製の当時物のホイールは、構造は3P構造ですが、アウターリムとインナーリムでディスクをサンドイッチし、溶接で接合されていますので、ピアスボルト/ナットを外したからと言って分解は出来ません。
今回はインナーリムはそのまま使いますので、アウターリム側の溶接跡部分を旋盤でカットし、アウターリムを切り離します。
◎ディスクの再塗装
当時物のスターシャークと言えば赤がイメージカラーだと思いますので、赤に再塗装します。
元の塗装を剥離し、サンドブラスト研磨で塗装の下地を作り、赤をパウダーコートします。
ディスクの星形の天面は切削されているので、同じように赤を剥ぎ落しながら切削肌にします。
インナーリムも同じく回転研磨で切削研磨肌にします。
最後にパウダーコートクリアー丸塗りです。
◎リバレルリムの入荷
元々のアウターリムは2.0j、リバレルリムは2.5jアップの4.5jリムです。
リバレルリムはバフ磨きの状態で入荷しますが、バフ目や擦れ跡等もあるため、自社にてバレル仕上げ研磨にかけてバフ目や擦れ跡のない綺麗な鏡面にします。
クリアーの有り無しはお好みで選択出来ます。
ポリッシュ仕上げのクリアー塗装有無については「ホイール鏡面ポリッシュのクリア塗装有り無しの比較/手入れ」ページにて参照下さい。
今回のホイールのように、ピアスボルト(ナット)でリムを直に締め付けるタイプは、ピアスボルト(ナット)がクリアー膜に食い込むため、その周囲から白錆びが発生し易いのと、当時物のホイールの場合はポリッシュ無垢の光沢が似合うので、クリアー無しを選択される方がほとんどです。
今回もクリアー無しです。
アウターリムを積み付け後に、元々と同じように再溶接をします。
ピアスボルトが相当数付いていれば、再溶接は必ずしも必要無い場合もありますが、スターシャークは6本しか付いていませんので、あくまで飾りなので、再溶接は必要です。
◎完成です
〜リバレル前後でのサイズの確認〜
・リバレル前
6.5j+6 アウターリム2.0+ディスク0.5+インナーリム4.0
・リバレル後
9.0j-27.75 アウターリム4.5+ディスク0.5+インナーリム4.0