weds クレンツェエルアボラブラッシュド/キャンディーペイントでカスタムリメイク

2019年6月19日

wedsクレンツェエルアボラです。
元々はリムは光輝アルマイト、ディスクはスパッタリングですが、全体をキャンディーゴールド塗、ディスクV字天面をホワイトへウレタン上塗りされています。おそらく分解せずにこのままの状態で塗装されたものと思いますので、DIY塗装ですかね？
今回は心機一転ブラック/キャンディーグリーンへカスタムリメイクご希望で北海道よりご依頼いただきました。もちろん3Pを分解して行います。

◎インナーリムのブラック塗装
回転研磨で下地を作ってからパウダーコートグロスブラック塗装です。
インナー側は車へ装着してしまうと、中々洗えませんので、汚れの目立たないブラックにするのがお勧めです。

◎アウターリムのブラッシュド加工＋キャンディー塗装
アウターリムの後塗りされた塗装を剥離し、回転研磨でブラッシュド目を入れます。

キャンディーはロリポップグリーンを使います。
キャンディーロリポップグリーンは、やや蛍光っぽさもある鮮やかなグリーンです。
キャンディーロリポップグリーンをパウダーコートです。

焼付けて硬化させ、これにクリアーをオーバーコートします。
キャンディーはカラークリアーですので、そもそもクリアーのオーバーコートは必要ではありませんが、クリアーをオーバーコートする事で、光沢感が増します。
＊キャンディーへのクリアーオーバーコートはオプションです。

◎ピアスボルトのキャンディー塗装
ピアスボルトは元々はクロームですが、ピアスボルトも一緒にキャンディーゴールドへ塗られていましたので、塗装を剥離し、綺麗なクロームに戻してからキャンディーロリポップグリーンをパウダーコートです。

◎ディスクのブラック/ブラッシュド/キャンディー塗装
ディスクは元々はスパッタリングメッキです。
クロームメッキは電解剥離と言う専用の方法での剥離になり、剥離するだけでそこそこの費用がかかりますが、スパッタリングメッキは塗装の部類なので、普通の塗装を同じように剥離する事が出来ます。
画像撮り忘れましたが、スパッタリングメッキを剥離、サンドブラスト研磨、さらにバレル粗研磨にかけ塗装の下地を作ってから、グロスブラックをパウダーコート、焼き付けて一旦硬化させます。
硬化後に、表面のV字天面のブラックを剥ぎ落しながらブラッシュド目を入れます。

リムと同じくキャンディーロリポップグリーンをパウダーコートです。
これで完成させるつもりでキャンディーロリポップグリーンを満遍なく厚く塗装すると、ブラックの面のグリーンっぽく染まってしまいますので、V字以外は必要以上に付けないようにします。
それでもV字の両サイドは僅かにグリーンぽくはなりますが、さほど目立ちはしません。

焼付けて一旦硬化させます。

最後に全体的に艶を出すためにさらにクリアーをオーバーコートします。
キャンディーへのクリアーオーバーコートはオプション作業ですが、この場合は施工上の都合ですので、オプション作業ではなく必然的な作業です。
そもそもマスキングをすれば良いのですが、パウダーコートは粉末顔料の電着塗装ですので、マスキングを剥がす時に周囲に粉が落ちてボソボソになりますし、だからと言って焼付け後に剥がそうとすると、パウダーコートの膜厚に埋まってしまい剥がせなくなりますので、このような方法を取ります。