ポルシェ純正スピードライン18インチ3Pホイール フルオーバーホール修理
このホイールのフルオーバーホールは、当社では入庫の多いホイールの一つで、今回も、埼玉県、千葉県、大阪府から同じタイミングで3セット入庫、同じ作業なので3セット同時に進めます。
993RSが1セット、964T3.6が1セット、もう1セットは分かりません。
3Pですので分解し、各部位ごとに作業を進めます。
◎インナーリムのシルバー再塗装
元の塗装を剥離し、回転研磨で塗装の下地を整えてから、パウダーコートシルバー塗装、焼き付けてインナーリムシルバー再塗装完了です。
◎ディスク・センターキャップのシルバー再塗装
ディスク、センターキャップも元の塗装を剥離し、サンドブラスト研磨からさらにバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。
1コート目にシルバーをパウダーコートです。
焼付けて一旦硬化させます。
2コート目にクリアーをオーバーコートします。
もう一度焼き付けてディスク、センターキャップのシルバー再塗装完了です。
センターキャップがプラ製の物はパウダーコートの焼き温度200℃には耐えられませんので、溶剤ウレタン塗装での対応となります。
◎ピアスボルトのシルバー再塗装
ピアスボルトも元の塗装を剥離し、サンドブラスト処理をします。
ホイール1本に40本付いていますので、今回は40本×4の3セット合計480本です。
◎アウターリムのポリッシュ+文字エッヂング+クリアー塗装
アウターリムは元のクリアーを剥離し、回転研磨からバフ磨きでポリッシュにします。通常はこれでポリッシュとして完成ですが、当社の場合はここからさらにバレル仕上げ研磨にかけ、バフ目やムラの無い綺麗な鏡面にします。
バルブ位置にはサイズをエッヂング加工、バルブの対面にSPPEDLINE FOR PORSCHEのロゴをエッヂング加工します。このホイールはこれが出来なければ再生の意味がありません。
クリアーはもちろんパウダーコートクリアーです。
◎組付けて完成です
各部位事の作業3セット分が完了し、組付け、シーリングをして完成となります。
ポルシェ純正スピードライン3Pは入庫が実に多く、この後にまた入庫し、現在も作業継続中です。
年間にすると、10セット、20セットのレベルではなく、一体何セット入庫したのだろうか?と言う程入庫が多いです。