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BBS RN 20インチ ガリ傷修理ついでにDSからDBへ色変え塗装

2019年9月26日
BBS RNの20インチです。
ちょっとした傷があり、その修理ついでに、現在のハイパーシルバー(DS)からハイパーブラック(DB)へ色変えご希望で大阪府からご依頼いただきました。
ハイパー塗装は、最低でも4コート4ベイクからなる特殊な塗装で、金属感が美しくビジュアル的には良い塗装ですが、一方で密着性が弱いという難点がある塗装で、現在は丈夫なパウダーコートでも代用出来るようにはなっていますが、あくまで代用ですので、ハイパー塗装ズバリを表現したい場合は、従来通りのウレタン塗装にて対応となります。
今回はズバリハイパー塗装をご希望でしたので、従来通りのウレタン塗装での対応になりました。




◎元の塗装の剥離
まずは何をするにも元の塗装は剥離します。
剥離槽へ漬け込み大まかに剥離、サンドブラスト研磨で隅々まで除去、普通はこれで塗装の下地処理としてはOKですが、当社の場合はここからさらにバレル粗研磨にかけ、完璧な塗装の下地を作ります。




◎ベースコート塗装
ハイパー塗装のベースはパウダーコートを使います。
ハイパーシルバー(DS)はベースがグレー、ハイパーブラック(DB)はベースがブラックです。
今回はハイパーブラックですのでブラックをパウダーコートし、通常通りに焼き付けて一旦硬化させます。





◎ハイパー銀幕塗装
パウダーコートのブラックを面出し、足付け研磨を施し、ハイパー塗装専用プライマーを塗装します。



このベースのブラックを透かしながら、薄く何層かに分けながら少しづつハイパーの元ネタの銀幕を乗せていきます。





◎最終トップコートを塗装して完成です
銀幕塗装後にもしっかり焼付けを行い、仕上げのトップコート(専用クリアー)を塗装、さらに焼付けて完成となります。








今回はズバリハイパーブラック(DB)ご希望でしたので従来通りウレタン塗装でのハイパー塗装にしました。
特に拘っている訳ではないという場合は、丈夫なパウダーコートでも代用は可能です。
以下個人的ながら、ウレタン塗装でのハイパー塗装とパウダーコートでの代用ハイパー塗装の塗膜性能の比較をしてみました。あくまでも個人的見解ですので参考までに。

□ 密着性 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート  ★★★★★

□ 耐久性 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート  ★★★★★

□ 塗膜強度 □
溶剤(ウレタン) ★★
パウダーコート  ★★★★★

□ レベリング(塗膜平滑性)□
溶剤(ウレタン) ★★★★★
パウダーコート  ★★★

□ ビジュアル(見た目) □ 
溶剤(ウレタン) ★★★★★
パウダーコート  ★★★★


塗膜性能を重視するか、ハイパー塗装としても色感・質感のビジュアルを重視するかの選択になるかと思います。