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経年で艶引け/色褪せたBBS RS 17インチ完全3Pホイールのフルオーバーホール修理

2019年10月24日
BBS RSの17インチです。

特に大きな破損はありませんが、経年での艶引けや色褪せがあるため、綺麗にリフレッシュでオーバーホール修理ご希望で、九州は大分県よりご依頼いただきました。

完全3Pホイールですので、分解し、「アウターリム」「インナーリム」「ディスク(ワッフルプレート含む)」「センター6角キャップ」「ピアスボルト」の各部位ごとに作業を進めていきます。



まず、インナーリムのシルバー塗装を行います。

元のシルバー塗装を剥離し、回転研磨で塗装の下地を作ってから、シルバーをパウダーコートです。




アウターリムのポリッシュ再加工を行います。

ペーパー磨きでの回転研磨後に、コンパウンドでの回転研磨を経て、バフ磨きを行いポリッシュにします。

通常はこれでポリッシュとして完成でOKですが、当社の場合はここからさらにバレル仕上げ研磨にかけ、バフ目やムラの無い綺麗な鏡面ポリッシュにまでもっていきます。


クリアーはもちろんパウダーコートクリアーです。

ポリッシュ加工後のクリアー塗装有無はご希望により選択ご自由で、鏡面の輝き重視でしたらクリアー無し、メンテナンス性重視でしたらクリアー有りです。ただし、どちらも一長一短ありますので、詳しくは「ホイール鏡面ポリッシュのクリアー塗装有り無しの比較/手入れ」を参照下さい。



続いて、センター6角キャップのポリッシュ加工を行います。

元々のセンター6角キャップのオリジナルでは、シルバー塗装と切削ポリッシュ(ダイヤモンドカット)のツートンのようになっています。

以前まではこれと同じ仕様には加工出来ませんでしたが、現在は同じ仕様にも加工出来るようになりました。

ただ、費用がそこそこ高くなりますので、丸ごとシルバー塗装にするか、バレル研磨で丸ごとポリッシュにするかの2択になる事が多く、今回は丸ごとポリッシュを選択されました。

バレル研磨にかかればこのような複雑な形状のポリッシュ加工も可能となります。

ポリッシュ加工後のクリアーはアウターリムと同じくパウダーコートクリアーです。



ラストに、ディスク(ワッフルプレート含む)のシルバー再塗装を行います。

ディスク(ワッフルプレート含む)の元の塗装を剥離し、ブラスト研磨後にバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。


1コート目にシルバーをパウダーコートします。

焼付けてシルバーを硬化させ、2コート目にクリアーをパウダーコートします。




もう一度焼き付けてディスク(ワッフルプレート含む)のシルバー再塗装完了です。



各部位ごとの作業が完了したので、3P組付けて完成となります。

ピアスボルトは再メッキ加工も出来ますが、今回はそれほど傷んでおりませんでしたので、洗浄再使用になりました。