BBS LM 19インチホイールをパウダーコートでのDB-SLD塗装で耐久性強化
特に大きな破損はありませんが、小傷や色剥げ等が出てきているため、リフレッシュを兼ねてパウダーコートでのDB-SLD塗装にした塗膜性能強化をご希望で、山形県よりご依頼いただきました。
DB(ハイパーブラック)およびDS(ハイパーシルバー)のハイパー塗装は、見た目の金属調が高級感のある塗装ですが、密着性・耐久性が乏しい塗装方法のため、塗膜性能は無視した見た目重視の塗装とも言えます。
今回は、密着性・耐久性を重視し、パウダーコートでのDB-SLD塗装表現とする事になりました。
DB(ハイパーブラック)およびDS(ハイパーシルバー)のハイパー塗装をズバリ表現するには、溶剤ウレタン塗装になりますが、前述の通りそれでは弱いので、ズバリ同じではなくとも似た感じで構わないと言う場合は、丈夫なパウダーコートで施工可能です。
作業を進めていきます。
まずは、インナーリムのシルバー再塗装を行います。
元のシルバー塗装を剥離し、回転研磨で塗装の下地を作り、シルバーをパウダーコートします。
続いて、アウターリムのポリッシュ再加工+クリアー塗装を行います。
一旦焼き付けてシルバーパウダーコートを硬化させてから、アウターリムのシルバーパウダーコートを削り落としながらポリッシュ加工をし、クリアーに丈夫なパウダーコートクリアー塗装を施工します。
元々(BBS純正)は、3D旋盤での切削ポリッシュのダイヤモンドカットですが、今回は回転研磨でのダイヤモンドカット似仕上げにします。
もちろん、元々(BBS純正)と同じくダイヤモンドカットポリッシュ仕上げも可能ですが、その場合のクリアー塗装は、溶剤ウレタン塗装でのクリアー塗装になるため、密着性が弱くなります。
回転研磨でのダイヤモンドカットに似せた仕上げでもよろしければ、クリアーは丈夫なパウダーコートクリアーを使う事ができます。
ディスクの作業に移ります。
ディスクのパウダーコートDB(ハイパーブラック)塗装を行います。
元々(BBS純正)は、溶剤ウレタン塗装のDB(ハイパーブラック)塗装ですが、今回はパウダーコートでのDB(ハイパーブラック)塗装表現にします。
もちろん、元々(BBS純正)と同じく溶剤ウレタン塗装でのDB(ハイパーブラック)塗装も可能ですが、前述でご説明しました通り溶剤ウレタン塗装でのハイパー塗装は弱いので、今回は似た感じで構わないという事で丈夫なパウダーコートでのDB(ハイパーブラック)塗装表現となりました。
元の塗装を剥離して、ブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。
1コート目に、パウダーコートDB(ハイパーブラック)塗装のベースとなるミラー調シルバーをパウダーコートし、焼き付けて一旦ミラー調シルバーを硬化させます。
2コート目に、キャンディーのスモーククリアーをパウダーコートし、これも焼き付けて一旦硬化させます。
最後の3コート目に、クリアーをオーバーコートし、もう一度焼き付けてパウダーコートでのDB(ハイパーブラック)塗装表現完成です。
最後に、ピアスボルトをブラック塗装します。
ピアスボルトは、元々(BBS純正)はクロームメッキです。
再メッキも可能ですが、今回はブラック塗装ご希望ですので、1本1本ブラスト研磨を施してから、グロスブラックをパウダーコートします。
各部位ごとの作業が完了し、リムとディスクを組付けて完成となります。