ワークエクイップ17インチ リムサイズ変更とディスクのブラッシュド加工+キャンディー塗装
リム交換リバレル加工でのリムサイズ変更と、ディスクのブラッシュド加工+キャンディー塗装を合わせたホイールカスタムご希望で、愛知県よりご依頼いただきました。
ワークエクイップと言えば、リバースリムの印象が強いですが、今回のエクイップは珍しくステップリム(段リム)のタイプです。
現状のリムサイズは、2本が8.0J+29、2本が9.0J+31です。
8.0J+29の2本を、アウターリムの交換により9.5J+10位にリムサイズ変更します。
9.0J+31は、リムサイズの変更はしませんが、2本だけリバレルアウターリムに交換して2本だけ純正アウターリムのままですとリム形状が変わってしまうため、同リムサイズのリバレルアウターリムに交換します。
リバレル用のアウターリムは海外(アメリカ)発注になります。そのため、入荷まで早い時でも1ヵ月程、ベースの部材が無い等で納期がかかる時ですと2ヵ月、さらにそれ以上かかる事も多々ありますので、先にリバレルアウターリムの発注を済ませ、リバレルアウターリムが入荷するまでの間に他の出来る作業を進めておきます。
まず、インナーリムの塗装から入ります。
インナーリムは交換せずに再使用します。
回転研磨で塗装の下地を整えてから、グロスブラックをパウダーコートし、焼き付けてインナーリムのグロスブラック塗装完了です。
インナーリムは、車に装着してしまうと簡単には洗えませんので、汚れが目立たない黒をご希望される方が多いです。
次にディスクのブラッシュド加工+キャンディー塗装に入ります。
今回はPCD114.3からPCD112へPCD加工もご希望でしたので、作業前にPCD加工を済ませます。
そしてディスクの元塗装を剥離し、ブラスト研磨後にバレル粗研磨にかけ、素地を整えてからブラッシュド目をフリーハンドで入れていきます。
今回は通常のブラッシュドにややポリッシュの光沢を出すステンレスブラッシュドご希望でしたので、ブラッシュド加工後にもう一手間加えてステンレスブラッシュドにします。
キャンディーはスモーククリアーをご選択いただきました。
主なキャンディースモーククリアーには、ほんのりスモークのキャンディーTinted Clearや、ある程度しっかりしたスモーク感のキャンディーTinted Clear Darkがあります。
今回はほんのりスモークのキャンディーTinted Clearにしましたので、キャンディーTinted Clearをパウダーコートします。
一旦焼き付けてキャンディーTinted Clearを硬化させ、2コート目にクリアーをオーバーコートします。
キャンディーTinted Clearもクリアーですので、必ずしもクリアーのオーバーコートは必要ではありませんが、クリアーをオーバーコートする事により、より深い濃厚な光沢になります。
最後にセンターキャップをポリッシュにします。
センターキャップはポリッシュ加工後にクリアー塗装をします。
そうこうしているうちにリバレルアウターリムが海外(アメリカ)より入荷です。今回はいつより早く、1ヵ月かからずに入荷しました。
今回入荷したリバレルアウターリムのサイズは2.0インチと3.0インチになります。
リバレルアウターリムはバフ磨きの状態で入荷しますが、バフ目や長期輸送の擦れ跡等はありますので、自社にてバレル仕上げ研磨にかけて綺麗な鏡面ポリッシュにします。
鏡面ポリッシュ後のクリアー有無を選択出来ます。メンテナンス性重視でしたらクリアー有り、鏡面の輝き重視でしたらクリアー無し、というのが選択の目安ですが、どちらも一長一短ありますので、詳しくはホイール鏡面ポリッシュのクリアー塗装有り無しの比較/手入れでご確認下さい。
今回は鏡面の輝き重視でクリアー無しをご選択いただきました。
「アウターリム」「インナーリム」「ディスク」を組付けて完成となります。
ピアスボルトは再メッキ加工をしました。
ワークエクイップ17インチホイール 〜リムサイズ変更のおさらい〜
■元のサイズ
フロント用:17×8.0J+29(アウターリム1.5+ディスク0.5+インナーリム6.0)
リア用:17×9.0J+31(アウターリム2.0+ディスク0.5+インナーリム6.5)
■リバレルアウターリム交換後のサイズ
フロント用:17×9.5J+10位(アウターリム3.0+ディスク0.5+インナーリム6.0)
リア用:17×9.0J+31(アウターリム2.0+ディスク0.5+インナーリム6.5)※サイズ変更無し