希少車スバルブラット逆輸入車純正13インチホイールのフルオーバーホール修理
35年程前のホイールですので、全体に傷みがあり、1本は表面が削れています。
これを新品同様にオーバーホールご希望で、北海道よりご依頼いただきました。
そもそも希少車ですが、逆輸入車左ハンドルだそうで、北海道では同車種の登録がこの車1台だけだそうです。
まずは元の塗装を剥離します。
元の塗装を剥離しますが、通常は最初に剥離液槽へ漬け込んで大まかに剥離をしてからブラスト研磨をするのですが、ここまで古いと塗装はかなり弱っていますし、当時の塗装自体が丈夫な塗装ではありませんので、剥離液槽へ漬け込む必要もなく、ブラスト研磨のみで剥離出来ます。
センターキャップも同時に進めます。
次に黒部分の塗装を施します。
元々黒だった部分を同じく黒で色を入れます。
通常ですと、パウダーコートを使うのですが、今回は諸事情によりガンコートを使います。
ガンコートは薄膜でも強靭な塗装で、最後にパウダーコートクリアーをオーバーコートして200℃で焼き付けますが、耐熱性も高いため200℃にも十分耐えます。
表面を切削後にクリアー塗装をします。
表面天面は製造時は旋盤切削のダイヤモンドカットですが、ここまで傷んだ物、ここまで古い材質の物を旋盤切削にすると、表面が巣穴だらけになりますので、細目のブラッシュドで代用します。
最後にパウダーコートクリアーを丸塗りします。
焼付けて完成です。
35年前のかなり傷んだホイールもここまで蘇ります。
このような希少車はやはり当時の純正ホイールじゃなければ価値が半減しますね。