OZフッツーラ18インチのフルオーバーホール+リム交換リバレルでサイズ変更
OZフッツーラは常に入庫しているイメージで、しかも、OZフッツーラ=リム交換、のようなイメージなほどリム交換ご希望が多いホイールの一つです。
今回もオーバーホールと同時にリム交換ご希望で広島県よりご依頼いただきました。
リバレルリムは海外からの輸入になり、発注から入荷が早い時は1ヵ月以内、遅い時ですと2ヵ月、それ以上かかる事もあるため、先にリバレルリムの発注を済ませ、入荷までの間に他の出来る作業を進めるようにします。
今回はアウターリムもインナーリムも交換しますので、ディスクとプレートの再塗装を進めます。
塗装の剥離からシルバー再塗装を行います。
元の塗装を剥離、ブラスト研磨後にさらにバレル粗研磨にかけ、塗装の下地を作ります。
1コート目にシルバーをパウダーコートします。
焼付けて一旦シルバーを硬化させ、2コート目にクリアーをオーバーコートします。
もう一度焼き付けてディスク、プレートのシルバー再塗装完了です。
次にピアスボルトにクリアー塗装を施します。
ピアスボルトは純正を綺麗に洗浄して再使用するのが常ですが、今回はユーザー様のご希望により、新品へ交換となりました。
新品と言ってもOZの刻印が入った純正ピアスボルトの新品は入手出来ませんので、社外の汎用タイプになります。
交換の理由は、再使用だと強度が心配だから、との理由でした。
確かに、一度張力を掛けた物は厳密には張力は元々に比べると落ちるのかもしれませんが、それが実仕様に影響をきたす程ではなく、実際に過去OZフッツーラに限らず、多くは再使用していますが、特に問題が出た事はありませんので、大丈夫だと思いますが。
また、社外のピアスボルトは当然OZの刻印はありませんので、ちょっと勿体無い気もしましたが、ご希望に従う事となりました。
社外のピアスボルトは海外製品で、メッキの質が今一信用ならないので、防錆対策としてクリアー塗装を行います。
そうこうしているうちにリバレルリムの入荷です。
今回は1ヵ月かからずに入荷したのでかなり早い方でした。
アウターリム
インナーリム
アウターリムにクリアー塗装を施します。
アウターリムはバフ磨きの状態で入荷しますので、そのままでも特に問題はないのですが、バフ目や擦れ跡等が多少あるため、自社にてバレル仕上げ研磨にかけて、綺麗な鏡面ポリッシュにします。
クリアー塗装はご希望により無しでも有りでも対応可能で、今回はクリアー塗装有りでご希望でしたので、クリアーをパウダーコートします。
ポリッシュに対してのクリアー有無はどちらが良し悪しではなく、どちらも一長一短あります。
大まかな判断基準としては、ポリッシュの輝き重視はクリアー無し、メンテナンス性重視はクリアー有りになります。
詳しくは「ホイール鏡面ポリッシュのクリアー塗装有り無しの比較/手入れ」にてご確認下さい。
インナーリムはグレー塗装にします。
インナーリムは純正同様にグレーにします。
もちろん新品ですので、脱脂・洗浄後にグレーをパウダーコートします。
最後に組付けをして完成となります。
サイズのおさらいです
■元々のサイズ
フロント用(ディスクアンダー)8.5j+30(アウター1.75j+インナー6.75j)
リア用(ディスクサンドイッチ)9.5j+38(アウター1.5j+ディスク0.5j+インナー6.0j)
■変更後のサイズ
フロント用(ディスクアンダー)11.0j+4.6(アウター4.0j+インナー7.0j)
リア用(ディスクサンドイッチ)10.0j-6.45(アウター3.5j+ディスク0.5j+インナー6.0j)