当時物ワーク(work)エクイップ01(EQUIP)14インチホイールのフルオーバーホール修理
打刻を見ると81になっているので、やや40年年昔のホイールですね。
古い物ですので、当然腐食や傷みはありますが、40年前と言う事を考えると綺麗な状態だと思います。
これを全て綺麗にフルオーバーホールご希望で北海道よりご依頼いただきました。
まずは元の塗装を剥離します。
通常は剥離液槽へ漬け込みから行いますが、40年前の塗装なので、剥離液槽へ漬け込むまでもなく、ブラスト研磨だけで塗装は落ちます。
現状切削されている面は後で再切削しますので、現在黒に塗装されている部分だけブラスト研磨を塗装を剥離します。
次に黒部分の塗装を施します。
元々黒部分だった個所を中心にブラックでパウダーコートします。
続いて天面/インナーを切削します。
ホイール製造時は面倒な手作業はしませんので、機械加工による切削(ダイヤモンドカット)されており、全く同じにするには同じく機械加工での再切削が必要になりますが、この年代の鋳造ホイールを機械加工での再切削にすると、表面が鋳造巣穴だらけになってしまいますので、替の方法で回転研磨での切削であるブラッシュドにて切削します。
ブラックを焼き付けて一旦硬化させてから、表面天面とインナー側をブラッシュド切削します。
ブラッシュド仕上げが目的ではありませんので、本来のブラッシュドよりも目の細かいブラッシュドにします。
最後にクリアー塗装を行います。
この年代の鋳造をいきなり200℃で焼き付けると内部から沸きが出ますので、本番前に同等の熱をかけて下焼きを行ってから、クリアーをパウダーコートします。
クリアーを焼き付けて完成です。