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ジャンクションスカラー19インチのブラッシュドリメイク&リム交換でJ数アップ

2020年3月14日
ジャンクションスカラーの19インチホイールです。

オーバーホールを兼ねてディスクをブラッシュドにてリメイクと同時に、リム交換(リバレル)で太さJ数アップご希望で山形県よりご依頼いただきました。



現状でもフロント用10.5j、リア用11.5jと決して細くはなく、むしろ太い部類ですが、これをフロント用は太さ同じ10.5jのままオフセットをマイナスに、リア用は0.5jアップの12.0jに、オフセットもマイナスにします。

リバレルリムは海外、主にアメリカ発注になり、部材の在庫状況などにより発注から入荷までが、早い時でも1ヵ月程、遅い時ですと2ヵ月、それ以上かかる時もあります。
リバレルリムが入荷するまでに、他の出来る作業を進めておきます。

ディスク、センターキャップのブラッシュド加工を行います。

元々は天面が3ダイヤモンドカットです。
ダイヤモンドカットという名前が聞こえが良いですが、簡単に言うと量産向けの旋盤切削ポリッシュで、クリアー塗装も溶剤クリアーになるため、耐久性や密着性は良くはありません。

今回リメイクでは、ダイヤモンドカットではなくブラッシュドに替えます。

ダイヤモンドカットに対してのクリアーは溶剤クリアーになりますが、ブラッシュドの場合は丈夫で肉厚のパウダーコートのクリアーが使えますので、密着も耐久も抜群です。

まずは元の塗装を剥離し、ブラスト研磨等で素地を整えてから、ウインドウ(スポーク間)を中心にシルバーでパウダーコートします。




次にスポーク表面に付いたシルバーを削り落としながらブラッシュド加工を施します。
センターキャップも同時に進めます。






最後にパウダーコートクリアー塗装を行います。




リバレルリムの入荷です。

インナーリム素地無垢の状態で入荷し、今回はシルバーご希望でしたので、脱脂洗浄後にシルバーをパウダーコートします。




アウターリムはバフ磨きの状態で入荷しますので、そのままでも良いのですが、バフ目や多少の擦れ跡等はありますので、自社にてバレル仕上げ研磨にかけ、バフ目、擦れ跡等ない綺麗な鏡面ポリッシュにします。

ポリッシュ後のクリアー有無は選択可能で、主な判断基準としては鏡面の輝き重視はクリアー無し、メンテナンス性重視はクリアー有りとなります。

どちらが良し悪しと言う事ではなく、どちらも一長一短ありますので、詳しくは「ホイール鏡面ポリッシュのクリアー塗装有り無しの比較/手入れ」にて参照下さい。

今回は鏡面の輝き重視でクリアー無しを選択されました。


最後に組付けて完成となります。










■サイズのおさらい■

・フロント用変更前 10.5j+11(アウター4.0+インナー6.5)
・フロント用変更後 10.5j-52.5(アウター6.5+インナー4.0)

・リア用変更前 11.5j+11(アウター4.5+インナー7.0)
・リア用変更後 12.0j-58.85(アウター7.5+インナー4.5)