BMW M6グランクーペ純正20インチホイールをブラッシュド+キャンディーでカスタム
今回はベースにオレンジを使い、部分的にブラッシュドにキャンディースモーククリアーでカスタムご希望で、兵庫県よりご依頼いただきました。
画像は1本ですが、もちろん4本です。
まずは塗装剥離を行います。
剥離槽へ漬けこみで塗装を剥離し、ブラスト研磨で隅々まで綺麗に除去し、塗装の下地を作ります。
輸入車純正ホイールは中々落ちないので、塗装剥離が結構大変です。
次にベースのオレンジを塗装します。
高級車純正ホイールですが、鋳造は鋳造なので、一応沸きが出ないように下焼きを行ってから、今回のベースとなるオレンジをパウダーコートします。
続いて天面のブラッシュド加工を行います。
焼付けてオレンジを硬化させ、天面のオレンジを剥ぎ落しながらブラッシュド加工をします。
スモーククリアー塗装を行います。
スモーククリアーはTinted Clear Darkを使います。
Tinted Clear Darkをパウダーコートします。
オレンジ面にも完璧に付着させると、オレンジの発色に影響しますので、ブラッシュド面に主に不着するようにし、オレンジ面にはその御釣りが不着する程度で塗装をします。
焼付けて硬化させ、この段階でお客様とイメージの共有が出来ているか、画像を送って確認を取ります。
結果、見事にイメージの共有出来ておりませんでした。
私的には、ベースにオレンジを選択した分けですから、出来るだけオレンジの発色も生かしつつ、というつもりでおりましたが、お客様的には、もっと濃いスモークで、オレンジが茶色になる位が理想と言う事で、ここからさらにスモーク系としては一番濃い部類のブラッククロームⅡを上塗りする事になりました。
気を取り直してキャンディーブラッククロームⅡをパウダーコートします。
焼付けて硬化させ、最後にクリアーを丸塗りします。
さらにもう一度焼き付けて完成となります。
ベースがオレンジなので、周囲の明るさで見え方が変わります。
明るい状況で見るとオレンジ強めに見え、暗い状況で見ると全体的にこげ茶がかったような暗く見えます。
ここまでオレンジの発色を消してもOKとまではちょっと想像出来ていませんでした。
塗装工程が予定より多くなりましたが、最終的にご満足いただければ苦労も関係ありません。