ジムニーJB23純正のエンケイ製16インチホイールをポリッシュ加工
スペアタイヤ分含め5本をバレル研磨でのオールポリッシュ加工ご希望で、三重県よりご依頼いただきました。
バレル研磨でのポリッシュ加工は、塗装を剥離をしてそのままバレル研磨にかけるのではなく、素地の砂肌を平滑に下地研磨をしてからバレル研磨にかける事で、ツル肌の鏡面ポリッシュとなります。
この下地研磨を何処まで施すかで、2Dポリッシュと3Dポリッシュがあります。
両者で見え方や費用も変わりますので、仕上がりイメージやご予算等とご相談しながらどちらで行くかと決めていきます。
2Dポリッシュは悪い、3Dポリッシュは良い、と言う事ではありません。
《2Dポリッシュ》
ウインドウ(スポーク間)は下地研磨を施さず、表面天面のみ下地研磨を施してバレル研磨にかける事で、下地研磨を施した表面天面は鏡面ポリッシュに、下地研磨を施していないウインドウは砂肌が残りつつの鈍目のポリッシュとなります。
《3Dポリッシュ》
ウインドウも含め隅々まで下地研磨を施してからバレル研磨にかける事で、隅々まで鏡面ポリッシュとなります。
今回は2Dポリッシュでのご依頼になりました。
早速作業に入っていきます。
元の塗装を剥離、ブラスト研磨後に、表面天面の下地研磨を行います。
下地研磨後にバレル粗研磨へ投入します。
バレル粗研磨後に仕上げとなるバレル仕上げ研磨へ投入します。
最初の下地研磨がしっかり施されていれば、ロス無く各工程1発でここまで光ります。
今回はウインドウは下地研磨を施さない2Dポリッシュでしたが、素地の砂目が元々綺麗だったため、3Dポリッシュと遜色ないレベルになりました。
ポリッシュ後のクリアー塗装有り無しは、両者で以降の維持や特性も変わりますので、これもご希望を元にどちらにするかを決めます
《クリアー有り》
クリアーが保護膜となるため、酸化白ボケはしませんが、クリアーと言えども塗膜分の僅かな濁りは出ます。
また、飛び石等でクリアー内部に水分が混入する事でいずれ白錆びは出てきます。
酸化白ボケはDIY手磨きで解消出来ますが、白錆びはクリアーを剥離して素地を磨かなければならないのでDIYではどうしようも出来ません。
《クリアー無し》
塗膜分の濁りは無いので、鏡面ポリッシュその物の表現はクリアー無しの方が綺麗ですが、保護膜が無いので、徐々に酸化により白ボケはしてきます。
酸化白ボケは市販の研磨剤を使い、DIY手磨きで解消はするので、定期的に手磨きしながら維持してく事になります。
どちらが良い悪いと言う事はなく、どちらも一長一短あります。
今回はクリアー有りご希望なので、クリアーをパウダーコートします。
焼付けて完成となります。
今回は素地が良かったために、2Dポリッシュの費用で3Dポリッシュと同等レベルになりましたので、費用対効果は高かったと思います。