アルミホイールの曲がり/割れ/削れ/欠け/傷/錆/凹みなどでお困りの方へ! アルミホイール修理・塗装のことなら私たちにお任せください! 確かな技術と安心の価格でサービスをご提供いたします。

R35GT-R用20インチBBS LMをリム交換リバレル加工!3P構造/深リム化!

2020年8月20日
5年程前に当社にてR35GT-R用のBBS LM20インチホイールをブラッシュド/キャンディーレッド&ブラックでフルカスタムさせていただきました。

今回はリア用2本のリム交換リバレル加工にて、現状の10.5jから12.0jへ太さアップご希望で、大阪府より再入庫いただきました。

フロント用2本は仕様変更無しですが、リア用2本のリムが新品の肌艶になるのに合わせて、フロント用2本のリムもリフレッシュで再塗装する事にしました。

リバレルリムは海外からで、早い時でも1ヵ月程、遅ければ2ヵ月、3ヵ月とかかる事も良くありますが、今回は1ヵ月ちょっとで入荷しました。


アウターリム6.0j



インナーリム6.0j



BBS LMは元々は2Pですが、リム交換により3Pへと構造が変わります。

元々は2Pなので、ディスクの嵌合高さはリム1枚分の厚みです。

嵌合とは、リムに乗るディスク外周部分の段差の事で、この段差とリムがキッチリ噛み合いセンターが出るようになっています。



2P→3Pへ構造変更となる事で、リムは2枚重なるので、元々のリム1枚分の嵌合高さだと、インナーリムの厚みまで届きません。

ディスクのリムに乗る面をスライスしてリム2枚分の嵌合高さにすれば良いですが、その分ディスク外周ピアスボルトの面は薄くなります。

リムとディスクを固定する一番肝心な部分で、今回は装着車両も超ハイパワーのR35GT-Rと言う事もあり、スライスで嵌合を高くせず、アウターリムとインナーリムとを溶接する事にしました。

R35GT-Rのようなハイパワー車ではなく、普通の車両用としてですと、溶接は特に必要無いと思います。

一旦アウターリム+インナーリム+ディスクを仮組みをして、ダイアルゲージを使いながらセンター出しをし、アウターリムとインナーリムの合わせ面を溶接します。

20インチなので、1周溶接する距離が長く、結構大変です。



溶接後はディスクは外して、脱脂洗浄で塗装の前処理をします。



前回はインナーもブラッシュド+キャンディーレッドでしたが、今回はインナーはグロスブラックへ変更しますので、先にインナー側をグロスブラックでパウダーコートです。



焼付けてグロスブラックを硬化させてから、アウターリムのブラッシュド加工です。

前回同様に、エッヂング加工で文字も入れます。





アウターリムのカラーは前回同様にキャンディーレッドにしますので、キャンディーレッドをパウダーコートします。



焼付けてキャンディーレッドを硬化させ、クリアーをオーバーコートします。




最後の一手間加えます。

リムのタイヤビード接地面に滑り止め加工をと言うご希望でしたので、この面をザラザラの塗面になるパウダーコート塗装をします。

ザラザラ感は2種類あり、当然ザラザラが粗い方が滑り止め効果は強いです。

が、今回リア用は10.5jから12.0jへになり、タイヤサイズは元々のまま、つまり結構引っ張りになります。

引っ張りの場合は、タイヤビードの一部しかホイールに接地しないので、その分エア漏れの可能性が高くなるので、ザラザラはソフトの方にしました。





ディスクは今回作業無しなので、組付けをして完成となります。











LMでこのアウターリムの深さは圧巻ですね。かなりの深リムとなりました。

LMのリム交換リバレルは良くありますが、20インチでのリム交換リバレルはそう無いと思います。